「ウーマン村本」はどこへ行く? テレビマンが本音で語る“彼を番組で使わない真意”

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共演NGの原因

 2017年12月、アサ芸プラスは「松本人志に宣戦布告か!?ウーマン村本がM-1審査員に『大苦言』の波紋」の記事を掲載した。

 この記事によると、AbemaTVのバラエティ番組「ウーマンラッシュアワー村本大輔の土曜The NIGHT」でMCを務める村本が、「M-1グランプリに出演しない理由」を語った、その内容が物議を醸したという。記事中から「テレビ誌記者」のコメントを紹介させていただく。

《村本はM-1について『審査員が全員出てくれるんだったら出る』と発言。その理由として『エラそうに審査とかするなら出たらええやん。ネタ作ったらええやん!なんで漫才作らへんの?疑問やわ?』と審査をするだけで漫才をしない側に苦言を呈しました。また審査員とは別に、舞台に立たず、テレビだけで活躍する先輩芸人たちに対しても『過去にロクなネタやってないくせにさ、すごいネタやってきたみたいな顔でテレビ出るのやめてほしいよな。キャラクターで売れて今のテレビの瞬発力の中で生きてきただけ』(略)と、名前こそ出しませんでしたが、怒りを爆発させていました》

 2018年12月、とろサーモンの久保田かずのぶ(39)とスーパーマラドーナの武智(40)が、M-1審査員を務めた上沼恵美子(63)を批判して世論の大反発を招いたが、その1年前に、村本のほうが先に噛みついていたのだ。

「バラエティ番組は、お笑い芸人を集めて作ることが珍しくありません。芸人批判を繰り返していると、他の芸人さんたちが絡みづらくなるんです。それが原因で“共演NG”が認定されると、まさに命取りです。制作サイドとしては、余計なトラブルは避けたい。で、番組には呼ばない、ということになるのです。テレビから姿を消すことになってもおかしくありません」(同・制作スタッフ)

 村本は「テレビに出演できなくても結構」と考えている可能性が高い。WEBマガジンの現代ビジネスは18年9月、「ウーマンラッシュアワー・村本大輔が語る『息苦しさからの脱出』」というインタビュー記事を掲載した。

 文中で村本は、“テレビ至上主義”を批判し、次のように指摘する。全て原文通りだが、改行だけを省略した。

《そうやって「テレビに出てない」「テレビに出た方がいい」っていう人は絶対、お金を払って舞台を見た経験がないんですね。僕らが主戦場としているのは、テレビではなく、「なんばグランド花月」などの「劇場」です。そこでは、数え切れない有名無名の芸人が、日夜、自分たちが目指すオモロイ漫才をやっています。若手もベテランもない。誰よりも多くの笑いをとった者勝ちの「無法地帯」です》

 前出の制作スタッフは「村本さんが、それでいいと思っておられるのなら仕方ないことですが……」と無念そうに言う。

「『自分の信念を貫き、自由に発言する』ことをポリシーにしておられるのでしょう。テレビ至上主義は間違いであり、バラエティ番組の出演より劇場での漫才のほうが大事、というわけです。このままでは、村本さんが更にテレビ業界と距離を置く日が来るかもしれません」

週刊新潮WEB取材班

2019年3月24日掲載

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