「NGT山口」事件で歴史に残る“ぐだぐだ会見”、松村取締役の正体と内部の不満

芸能2019年3月24日掲載

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普通は弁護士が会見

 山口の“乱入”で流れが一転した会見だが、かなり厳しいトーンで書いたのはスポーツ報知だ。該当部分を引用させていただく。

《「すいません、山口さん、ツイートがあったんですが!」。会見開始から40分後。出席した運営責任者の松村匠氏の話をさえぎり、記者がツイッターによる山口の“乱入”を指摘すると、会場は騒然となった。(略)指摘を受けた松村氏は何のことか分からずキョトン。記者が投稿を読み上げ「どう思いますか?」と聞くと、松村氏は「見ているんだな、と思いました」と漏らし、失笑を買った。

 運営側はファンとつながっているメンバーの解雇の約束、山口への謝罪要求をともに否定したものの、山口との間に深い溝があることが現場で明るみに。冒頭で「本人が理解し、納得したかについては疑問もあるが、山口とコミュニケーションを取ってフォローに努めたい」と説明しただけに、報道陣から「確かにコミュニケーションが取れてないや」と声が上がると「おっしゃる通り…」と絞り出すのが精いっぱいだった》(スポーツ報知(電子版)3月23日「山口真帆、NGT運営側会見にツイートで生反撃」)

 他にデイリースポーツ(電子版)が22日、「山口真帆4度目のツイートが質問に飛びAKS側が沈黙、『ちょっと待って』」との見出しで会見を速報した。

 報道陣が山口のツイートに関する質問を行うと、松村取締役が「数分沈黙」したことを伝えたのだ。この記事はYAHOO!ニュースのトピックスにも掲載されたため、目にした方も多いだろう。

 AKSに詳しい芸能記者が、デイリー新潮の取材に応じた。「会見は2時間の予定でしたが、2時間半に延びました」と振り返る。

「私たちの間では、14年に行われた佐村河内守さん(55)の会見が“最長時間”として記憶されているのですが、調べてみると2時間40分でした。記録的な長時間に及んだのは、やはりAKS側が“ぐだぐだ”だったからです。それこそ松村取締役は調査報告書を、きちんと読んでいなかったのでしょう」

 記者は「そもそも第三者委員会の会見は、委員会の責任者である弁護士が行うのが通例です」と指摘する。「そういえば、そうだ!」と膝を叩く向きもおられるだろう。

「松村取締役はAKSの人間ですから完全な当事者です。第三者ではありません。委員会の調査を松村取締役が手伝ったのなら大問題ですが、あの会見を見るに、そんなことはしていないと思います。なぜ“素人であるAKSの人間”が第三者委員会の調査について報告を行ったのか、人選に疑問が残ります。また支配人と副支配人が全く発言せず、助け船を一切、出さなかったことも強い印象を受けました」

「松村って取締役は、どんなヤツなんだ。よっぽど無能なのか?」と思われた方もおられるかもしれない。実際、今年1月15日放送の「バイキング」(フジテレビ系列)で、タレントのヒロミ(53)が松村氏を「バカなんですよ」と一刀両断したが、これは知人ということも大きいだろう。

 少なくとも学歴や職歴からは、相当なエリートとしての姿が浮かぶ。ウィキペディアにも記載されているが、松村匠取締役は1962年生まれの56歳。大阪の名門・府立北野高校から慶應大学に進学。フジテレビに入社すると、基本的にバラエティ畑を歩む。

 92年には「とんねるずのみなさんのおかげでした」のコントにも出演。“人力車の車夫”を演じ、お茶の間にも顔が売れた。ご記憶の方もおられるだろうか?

 その後はフジテレビを11年に退社し、AKSに転職。テレビ番組や映画作品の制作に携わってきた。

 だが、稀に見る“ぐだぐだ会見”だったとはいえ、この記者は松村取締役の説明からAKS側の“明確な覚悟”も読み取ったという。

「暴行に関与した可能性があるとされるメンバーには、NGTの人気メンバーも含まれています。『山口さんを取るか、人気メンバーを取るか』という究極の二者択一を迫られれば、きっとAKSは山口さんを辞めさせるほうを選ぶのだろうなと思いました。正直なところ、それほど会見では、山口さんに冷たい対応が目立ちましたね。『辞めたければどうぞ』というのが、AKSの本音ではないでしょうか。一貫して山口さんとAKSの間には溝があり、それが埋まらない理由としては、最も説得力があると思います」

 もし仮に山口が脱退を迫られ、彼女が一部始終を暴露したとすれば、どんな反響が巻き起こるかは想像もつかない。「山口は出て行ってもらって構わない」という判断が事実だとすれば、AKSの迷走を象徴するものと考えていいだろう。

 こうした状況には、AKS内部からも不安の声が漏れている。ある関係者が、絶対匿名を条件に取材に応じてくれた。

「AKBグループのメンバーが、ファンと密接な関係を持った子を批判することはできません。なぜならAKBグループで知名度があり、影響力のある女性は、スキャンダルを糧にした人が多いからです。例えば指原莉乃さん(26)です。12年に元カレの男性が『週刊文春』に恋愛関係を暴露したのは記憶に新しいでしょう。彼女は今回の山口暴行事件で、運営側を批判しました。その発言自体は評価されるものですが、彼女は一番肝心な『ファンと密接な関係を持つことの危険性や過ち』は絶対に口にできません。ファンとの交際を批判すれば、たちまちブーメランとして跳ね返ってきます。彼女は『ファンと密接に交際することは間違い』という正論は、棚にあげておくしかできないのです。」

 この関係者は「真面目に活動しているメンバーもいるのに、グループ全体の人気が下がってしまう。ファンとの距離感を守るメンバーがバカを見るのはおかしい」と訴える。

「確かに松村取締役の会見は酷かったと思います。AKSの対応も後手後手で、全く危機管理の体を成していないのも事実です。しかしながら、最も根源的な問題は、メンバーがファンと“つながる”ことが極めて問題だということです。それぞれのメンバーには、須田亜香里(27)さんが『サンデー・ジャポン』で話していたような“アイドルの品格”が求められます。ここにメスを入れないと、後々まで禍根が残るのは間違いないと思います」

 いっそのこと「ワイドナショー」が山口をゲストコメンテーターに招けば、世論も納得するのではないか。

週刊新潮WEB取材班

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