「辰巳琢郎」妻の反対で出馬断念の大阪をザワつかせた「動画」の中身

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 松井一郎大阪府知事もさすがに焦りの色を隠せなかったのではないか。

 大阪府知事・市長の出直しクロス選挙に、俳優の辰巳琢郎氏の名前が浮上したのは、今月8日のことだった。

 政治部記者によれば、

「松井府知事と吉村洋文市長が辞表を提出した8日夜、自民党が辰巳さんを候補に立てようとしているという情報が駆け巡り、各社、裏取りに奔走したんです。翌9日には報道が出始め、“最終調整へ”と踏み込んだ書き方をした社もあった。大阪では久方ぶりとなるタレント候補に、大どんでん返しの可能性も取り沙汰されたんです」

 ところが、反維新の期待を一身に集めたこの狂騒も、数日でしぼんでしまったのはご存知の通り。辞退の真相は意外なもので、

「奥さんに猛反対されたそうです。出馬するとなると、決まっている仕事をキャンセルしなくてはなりませんが、個人事務所に所属する辰巳さんに、その違約金を支払う余力はなかった。辰巳さん自身は出馬に前向きだったのですが、落選した場合の条件面でも自民党と折り合いがつかず、奥さんを説得することができなかったのでしょう」(同)

 もっとも、これで維新の会の面々が再び枕を高くして寝られるかといえば、さにあらず。

「目下、大阪ではある“動画”が注目を集めているんです」

 とは、自民党関係者である。その動画とは、

「昨年4月、総裁選のテコ入れに大阪入りした安倍総理が、府連関係者たちと懇親会を開いたときのもの。参加していた大阪市議が公開に踏み切ったのです」(同)

 数十秒に過ぎない動画だというが、

「総理が“住民投票はそう何回もやるものじゃない”と維新の姿勢を批判しているところがバッチリ収録されている。これまで“安倍官邸は府連を見放している”と言い張ってきた維新ですが、その強弁も使えなくなるでしょうね」(同)

 タレント候補に隠しビデオ、次はどんな飛び道具が出てくることやら……。

週刊新潮 2019年3月21日号掲載

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