「翔んで埼玉」大ヒットで注目される「さいたまんぞう」の不満 意外な事実を告白

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 昨年3月、リクルート住まいカンパニーが発表した「[関東]住みたい街(駅)ランキング」ベスト10内に、埼玉県の大宮(9位)と浦和(10位)がにランクイン。もはや“ダさいたま”とは呼ばせないと県民が喜んだのも束の間、4月に発表されたのが「翔んで埼玉」(主演:二階堂ふみ、GACKT)の実写映画化だった。原作は30年前に発表された漫画だが、「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ」「埼玉県民が東京に行くには通行手形がいる」などなど、埼玉をディスる言葉に充ち満ちていて、県民を不安に陥れたのだ。

 だが、2月22日に劇場公開されると、安堵の声どころか感動の涙を流す県民まで現れた。都道府県別の興行収入では東京を抑えて埼玉がトップになる人気ぶりで、全国で大ヒット中だ。中でも、劇中で3回も流れるウラ主題歌「なぜか埼玉」が注目されて、それを歌う「さいたまんぞう」に再ブレイクの兆し? だが、当の本人は、こうコボすのだ。

「今も、レコードが出た38年前も、話題にはなっても全然儲からないんですよ……」

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――歌手でタレント、特技は野球審判という、さいたまんぞう(70)は、インタビューの時間に少し遅れて現れた。

さいた:申し訳ありません! 山形で仕事があったんですが、新幹線に乗り遅れてしまい……。

――再ブレイクとも言われるだけに、山形からの仕事も舞い込んでいる。

さいた:え? 知り合いの結婚式の司会です。確かに映画のお陰で話題にはなっているようですけど、こうした取材のお話しはいただいても、本業の歌手としての仕事はまったくありません!

――映画では、冒頭や〆にも「なぜか埼玉」が流され、作品のテーマとも言うべき、とっても重要な役割を担っているのだが。

さいた:そうなんですよ、試写を見て、劇場でも見て、感動しました。それは本当にありがたいです。でもね、映画化の発表があった時、「これは!」と思って映画会社に連絡して言ったんですよ、「『なぜか埼玉』を映画で使ってくれないか」と。するとね、「え? 曲を使うことは脚本に書いてありますよ」だって。ちゃんと教えてよぉ、生きてるんだからさあ。

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