五輪種目「野球が面倒だから」代わりにブレイクダンス追加

スポーツ週刊新潮 2019年3月7日号掲載

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 2024年パリ五輪の追加種目が決まり、「野球・ソフト」と「空手」が選外となり、新たに「ブレイクダンス」が選出された。

“野球落選”は落胆の声とともに大きく報じられたが、

「24年開催地がパリに決まった時点で、“野球”の目は全くありませんでした」

 と語るのは大手紙五輪担当記者。理由は明快だ。

「東京五輪までは、複数の都市が開催地に立候補していましたが、今は逆にIOC(国際オリンピック委員会)が手を挙げてもらう都市を探している状態。不人気の理由は、“金が掛かり過ぎる”から。ですから、金が掛かる競技は敬遠される傾向があるのです」

 どこにでも野球場がある日本と違い、パリで開催となると、新たにいくつも球場を造らないといけない。また、用具も必要な野球は、普及に手間が掛かるし、わざわざ造った球場は、五輪後に壊すか、そのまま廃墟になる可能性が高い。さらに言うと、野球は競技時間が定まっていないので、主催者やテレビ局泣かせだ。要するに、世界基準で見れば、野球ほど面倒なスポーツはないのである。

「その点、空手が落選したのは意外でした」

 と先の記者。空手は、既存の体育館で事足りるし、時間も掛からない。しかも、フランスでは空手は人気競技とされている。だが、

「そのために、パリ開催が決まると、空手関係者は完全に油断して、ロビー活動を怠っていたのです」

 代わって選ばれたのが「ブレイクダンス」だ。なるほど、用具はいらない。時間も掛からない。床さえあればどこでもできる。これほどお手軽な競技はない。

「去年のユース五輪で採用されたので、五輪での選出も想定されていました」

 実は、そのときの女子金と男子銅は日本人だ。むしろ野球より、メダル獲得の可能性は高いかも。