フリーアナ戦国時代で期待 小川彩佳アナが見せる新しい女子アナモデル

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従来の人気アナと一線を画す? 小川アナの期待値とテレビ界への浄化作用

 一方で小川アナに関しては、まだどちらのイメージもない。確かに美人だが、可愛さやキャラ売りをしてこなかった。かといって三枚目というわけでもない。ニュースが読めるきちんとした女子アナ、という印象である。

 フリーアナ界隈では、この「ニュースがきちんと読める」という説得力を持つ人材は一握りだ。またそういうアナウンサーは、えてして三枚目キャラであることも多い。真麻しかり、有働由美子しかり。つまり小川アナはニュース読みの上手い二枚目キャラという、フリーアナ市場では希少な存在なのである。

 また、働き盛り世代のフリー転身によって、局内でもニュースをまともに読める女子アナは減っている。中途採用でカバーすることもあるだろうが、テレビ局、特にアナウンサーは、新卒からの入社経験を持つ“純血”社員を好む。その純血主義から言うと、小川アナが古巣に返り咲くのも大いに考えられるし、もちろん他社からの注目度も高いに違いない。

 こうした状況を考えれば、小川アナがフリーになっても重宝される機運は十分だ。彼女のように、「男性にも媚びない、だけど笑いをとってバランスを取ろうともしない、ただきちんとニュースを読むことができる」タイプが売れれば、今までに無かった女子アナの成功モデルが成り立つ。「女子アナ」ではなく「女性アナウンサー」としての生き方である。そしてそれは、後進の女子アナたちにも希望を与えるのではないかと思うのだ。男性権力者に都合の良い2択ではなく、新たな選択肢もある。そう信じられれば、局アナの定着率も上がるのではないだろうか。莫大なコストをかけて採用した女子アナが、これからという時にフリーになるのは局側にとっても手痛い損害のはずだ。つまり小川アナの活躍そのものが、女子アナ界、ひいてはテレビ界をより良く変えるきっかけとなるのでは、とも言える。さすがにひいきが過ぎるかもしれないが、期待は大きく込めて、これからの小川アナの活躍を応援したい。(ちなみに宇賀アナも同じタイプだと思う。彼女も応援しています。)

(冨士海ネコ)

2019年2月16日掲載

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