常盤貴子「グッドワイフ」の視聴率が2ケタ割れ 評判いいのにナゼ数字が取れない?

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もっと不幸を!

 碓井教授が続ける。

「同じ弁護士ドラマでも、視聴率が低迷している『QUEEN』は、法廷シーンが少ないんですよ。やっぱり弁護士ドラマは法廷が華ですよね。そこまでのドラマがそこに集約されるわけですから。その点、『グッドワイフ』は法廷シーンが多いし、見応えがあります。法廷では、16年ぶりに弁護士に復帰した不慣れな姿を見せることも出来るわけですから。しかし、視聴率が落ちた3話目って法廷シーンがなかったんですよね。弁護士同士のつばぜり合いばかりで、なんだかスケールが小さく見えました」

 確かに、3話は法廷シーンはなかった。とはいえ、視聴率が上がらない理由は他にもあって……、

「16年ぶりに弁護士に戻った主婦という設定は、17年ぶりに民放連ドラ主演に戻ってきた常盤さんとダブる。TBSとしては、それを意識もしたでしょうし、連ドラの女王、高視聴率女優といわれた彼女なら数字も取れると思ったはず。ただ、彼女が演じる女性は、夫の唐沢さんは特捜部長で、高級マンションに住んで……、夫が逮捕されて内心お困りではあるんでしょうけれども、それほど窮地に立たされている感じがしないんです。視聴者にすれば、感情移入して、彼女を応援する気持ちにならないのです。また常盤さん自身も、民放の連ドラ主演は確かに久しぶりではあるけれど、単発ドラマやNHKには出ています。17年ぶりのといっても、正直言って新鮮味はありません」(碓井教授)

 常磐が連ドラの女王と言われたのは、いまから20年以上も前のことだ。そしてヒット作の多くで彼女は不幸であった。いきなり婦女暴行される「真昼の月」(96年・TBS系)、難病に侵された「ビューティフルライフ」(00年・TBS)など……。

「今回、常盤さんには“不幸のスパイス”が足りないのかもしれません。となると、脚本にも目が行ってしまう。書いたのは篠崎絵里子さん。彼女と常盤さんはNHKの朝ドラ『まれ』で組んでいます。ドラマが進むほどに行き当たりばったりとなって、迷走して、平均20%を切った朝ドラです。常盤さんはヒロインの土屋太鳳の母役でした。『まれ』コンビの復活と思うと、今後がちょっと不安になってきます。あの時の轍は踏まないで欲しいですね」(碓井教授)

 視聴率が上がらない原因としてもうひとつ、業界で囁かれるウワサもある。

「唐沢さんです。いい役者さんですけど、最近ちょっと演技がワンパターンになってきているかもしれません。そのせいなのか、昨年の『ハラスメントゲーム』(テレビ東京系)も評判がよかった割りには数字が取れなかった。ひょっとしてサゲ○○では?」(前出・民放ディレクター)

 さて、4話目の視聴率は?

週刊新潮WEB取材班

2019年2月3日掲載

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