“最低でもMARCH”とはいうけれど… 知っておきたい各大学のカラー
「MARCH」入学するならどの「大学」「学部」?(2/3)
“最低でもMARCH”と形容される明治、青山学院、立教、中央、法政の私立5大学。これまでは、その立地の良さから明治が人気を集めてきたが、他大学の新学部設立などを受け、情勢には変化の兆しが見られるという。一方、併願者が多いのもMARCHの特徴。駿台教育研究所の石原賢一進学情報事業部長は「センター利用入試や全学部入試を選び、学部ごとの特徴ある入試を潜らない受験生が多い」と指摘する。
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自分に合わない大学に進学するのを避けるには、各大学のカラーを知ることが欠かせない。MARCHは三つに分けられるという点で、関係者の意見は一致する。第1グループは中央大学である。
「地方出身者がMARCHの中で一番多く、彼らは東京出身者と考え方や文化的背景が異なりなかなか個性的で面白い。地方の進学校から中央に入学する人には、優秀な学生が多いです」
そう語る教育ジャーナリストの小林哲夫氏によれば、第2グループは青学と立教。
「ミッション系でおしゃれなイメージ。両大学に附属小学校があり、青学は小学校受験がブランド化していて、小学校から青学の人には高所得者層が多い」
駿台の石原氏が、
「それぞれ渋谷と池袋という繁華街に近く、都市型の学生が多いうえ、ほかの大学とくらべて小規模で、居心地はよいと思います」
と補う。そして第3グループが明治と法政である。
「お茶ノ水と市ヶ谷という、比較的落ち着いた場所にあり、10万人規模で志願者を集め、学部も多い。規模が大きいので、大きな集団のなかに居場所を見つけるのが得意な人には特に向いていると思います」(同)
両大学とも、学生運動の立て看板のイメージは、もはやまったくなく、
「女子は津田塾にも受かれば、昔なら津田塾に行くのが普通でしたが、いまは明治に行く。校舎もきれいになり、以前は女子大に進学していた優秀な女子学生が入学しています」
と小林氏。ちなみに、女子学生が占める割合は、17年のデータで、明治35・0%、青学49・9%、立教53・6%、中央37・2%、法政37・1%である。
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