吉田沙保里引退で号泣した「浜口京子」は今も“現役選手” 父は東京五輪出場を熱望

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現役選手だった浜口京子

「昨年12月に行われた、このCMの制作発表の時、アニマルさんはCM同様、“いいぞ京子!”とかやりたい放題の大騒ぎでしたが、気になる発言があったんですよ。“頼むから2020年東京五輪のマットに上がってくれ、京子! 一生のお願いだ!”と。これを聞いて、そういえば京子さんはまだ引退していなかったなと思いました」(同)

 浜口京子は今も選手なんですか?と訊き返したくなるが、彼女はまだ現役のレスリング選手だったのである。

「彼女はリオ五輪(2016年)の直前、15年12月にエントリーしていた全日本選手権の欠場を発表し、第一線から退くことをブログで宣言。これによって、それまでアテネ(72kg級:銅メダル)、北京(同:銅メダル)、ロンドン(同:1回戦敗退)と3大会連続で出場してきたオリンピックを断念することになりました。ただし、彼女はブログにこう綴っていたのです」

〈生き甲斐をもらっているレスリング。/これからも練習を続けてレスリングの道を追い求めていきますので、正直、引退の言葉は私の中で見つかりません。/再び試合に出場出来るときが訪れば/その際も今まで試合に挑んできたように納得のいくまでコンデイションを整えチャレンジさせて戴きます〉(「浜口京子オフィシャルブログ」15年12月15日付)

 現在、41歳の浜口、アスリートでは5つ上の葛西紀明(46)が、スキージャンプ界のレジェンドと言われる世代だ。さすがに40歳を超えると難しいのだろうか。

「いえ、浜口と一緒にアテネにも行った男子レスリングの永田克彦(45)はプロ総合格闘家となりましたが、今も“生涯一レスラー”と名乗っています。サッカーJリーグには、51歳のキング・カズこと三浦知良、まだ試合には出ていませんが選手として復帰したゴン中山こと中山雅史(51)だっています。プロバスケットのB.LEAGUEのレバンガ北海道には選手兼代表の折茂武彦(48)、“競輪界の神”と呼ばれる神山雄一郎(50)、“大井の帝王”と称される騎手・的場文男(62)、そしてプロレス界にはグレート小鹿(こしか)さんという76歳のレスラーが現役で頑張っています」(同)

 引き際の難しさというものもあるのだろう。では、正式に引退を宣言した吉田沙保里はどうなるのだろうか。

 テレビ関係者は言う。

「彼女は指導者として女子レスリング界に残る一方で、タレントとしての活躍も多くなるでしょうね。かつて所属していたALSOKのCMでは、特撮ヒーローのように眼からビームを出す姿が話題となったり、時代劇『幕末グルメ ブシメシ!』(NHK-BSプレミアム)では、町娘役で草刈正雄をぶん投げる役どころで出演したこともありましたが、あれはゲスト的な扱いでしたからね。彼女のキャラからしても、やはりバラエティということになりますが、そうなると1番のライバルは浜口京子でしょう。ただし、そこでは浜口に一日の長がありますし、純朴で天然、一所懸命な可愛らしさは、他に類を見ません。吉田にはバラエティの浜口ほどのインパクトはありません。また、スポーツキャスターという道もありますが、これも元なでしこジャパンの澤穂希と被ります。大手事務所に入るのならともかく、長い目で見たら、タレント活動はなかなか難しいかもしれませんね」

 引退した吉田のタレント業と、父アニマルが熱望する引退しない浜口の東京五輪出場、どちらも頑張ってもらいたい。

週刊新潮WEB取材班

2019年1月26日掲載

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