ミスキャスト?な竹内結子、高畑充希は大化けする? 新春ドラマ“丸儲けの女優、大損する女優”

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間が悪い竹内結子

 対する竹内は、スピンドクター(情報操作のプロ)を題材にした「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジ系木曜22時)で、危機管理に長けた弁護士を演じている。が、

「これだけ『ボヘミアン・ラプソディ』がヒットしている時に、QUEENとは間が悪い。実際にクイーンに『スキャンダル』という楽曲があるので、それに掛けているのかと思ったら全くの別物でした」

 とは、コラムニストの林操氏である。

「それはともかく、クレバーで意地悪な弁護士というのが、家庭的なイメージの竹内には合いません。オープニングでは彼女の足から少しずつカメラが上がっていくのですが、何だかフラフラしていて、ハイヒールを履き慣れていないんだと思いました。共演の水川あさみがクールビューティーキャラで上手くはまっているだけに、竹内のミスキャストぶりが目立ちます」

 果たして初回は、「グッドワイフ」10・0%に対し「QUEEN」は9・3%と、僅差で常盤の“レア度”に軍配が上がったわけである。

 弁護士ものでは、他に坂口健太郎と川口春奈の「イノセンス 冤罪弁護士」(日テレ系土曜22時)がある。先の林氏は、

「ここは従来、ジャニーズの俳優枠でした。ところが数字が振るわず、日テレはトライストーンの坂口と研音の川口を投入してきたわけですが、果たして吉と出るでしょうか……」

 というのも、先の記者は、

「川口は、13年10月期主演した『夫のカノジョ』で3・0%という21世紀のプライム枠連ドラで最低視聴率(当時)を更新し、打ち切りを強いられた“低視聴率の女王”。坂口もまた、高畑充希との交際が報じられて女性人気は下降気味で、厳しい戦いになりそうです」

 前述した「刑事もの」も、1月期は豊作だ。前クールから続く「相棒シーズン17」と合わせ、計5本。新作はバラバラ殺人、密室殺人、通り魔に焼殺と、初回から凶悪事件のオンパレードだが、まずは月9枠から。

「『トレース-科捜研の男―』(フジ系月曜21時)は、テレ朝の『科捜研の女』をもじったタイトルながら、初回は12・3%とまずまずの滑り出しとなりました」(前出記者)

 それでも、不安要素は大いにあるという。

「主演の錦戸亮は、クールで陰のある天才法医研究員。ところが、悲鳴を上げた新木優子に心配そうに駆け寄るシーンがありました。感情は乏しいけれど科学的思考で真実にたどり着く役どころなのに、演出がまるで合っていない。これではイケメンで優しいジャニーズのままです」

 とは、先の林氏。加えて、

「脚本も、狂言回し役の船越英一郎に頼りすぎです。彼が大声で怒鳴ったり机を叩いたりする場面が目立ち、ひたすら下品キャラになり下がっているのです」

 月9初主演の錦戸にとっては、重い試練であろう。

 続いてテレ朝系の「刑事ゼロ」(木曜20時)は、沢村一樹が記憶喪失の捜査員を演じ、テレ東系の「記憶捜査―新宿東署事件ファイル-」(金曜20時)は75歳の北大路欣也が、定年間近の刑事役で主演する。

 上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)が言う。

「沢村は朝ドラ『ひよっこ』に続き、またも記憶を失った役ですが、朝ドラ視聴者とのリンクを狙ったのではないでしょうか。テレ朝の刑事ものという安心感もあるし、凝ったストーリーで差異化を図る、そのひと手間がいいと思います。また北大路は『三匹のおっさん』に出演してテレ東に馴染みました。孫ほどの歳の共演者との世代間ギャップや、現場とキャリアとの対立など、見どころは多そうです」

 錦戸とは反対に二人揃って“得した”と言えそうだ。

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