ドイツ兵捕虜たちが“感謝”した徳島「板東俘虜収容所」 称賛される人道的な扱い
現在の徳島県鳴門市に存在した「板東俘虜(ふりょ)収容所」という施設をご存じだろうか。日独戦争のドイツ兵捕虜およそ千人が生活したこの施設は、われわれが思い浮かべる“収容所”のイメージとはほど遠い。捕虜たちが感謝すら述べた、そのワケとは。
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この1月12日から20日まで、東京・渋谷のBunkamuraギャラリーで「『板東俘虜収容所』の世界展」が開催されていた(徳島県教育委員会、鳴門市ほか主催)。紹介されたのは謄写版印刷による“コンサート”のプログラムや、捕虜たちと現地の人々との交流が収められた写真など。...