「乙武洋匡」氏が教員免許に疑義 唱える“廃止政策”の是非は

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 もう、あれから3年である。“石の上にも三年”というし、数字だって3桁区切り。3が区切りの数字なのであれば、今年は区切りの年になるのかもしれない。2016年に本誌(「週刊新潮」)が報じた乙武洋匡氏の不倫騒動だ。

 騒動以降、昨年4月に至るまで37カ国を放浪する旅に出ていた乙武氏。帰国後は、ワイドショーに出演したり、小説『車輪の上』を出版するなど精力的に活動を再開している。が、政治家への野心も消えてはいないようで、橋下徹氏のネット番組「NewsBAR橋下」に出演し、橋下新党が出来たら実現したい政策を発表し、熱弁をふるった。

 乙武氏の政策は、なんと「教員免許の廃止」。元教員の彼だからこその大胆な政策なのか。なんでも、

「型破りな子のためにも、“教員免許を取るには向いてないけど、その子を伸ばせる一風変わった人材”が教育現場には必要なんですが、今は入って来れないシステムになっちゃってる」

 と、大学で数多くの授業を受講して免許を取得する、画一的なシステムに疑義を呈している。

 さて、教育のプロはどう判断するか。教育評論家の森口朗氏は、

「今の教員免許制度に一石を投じる提案は良いと思います。現在の教育現場では、免許が正しく機能していない面が多いですからね」

 と、意図は認めつつも、

「人間としての個性や面白さだけを重視してしまったら、中卒だけど人間味あるヤクザが不良高校の教員になれてしまう。だから頭の良さを担保する必要はあります。教員免許よりも難しい資格を持っている人だけに採用の枠を拡げるとかは良いかもしれませんね」

 乙武クン、今年も参院選がありますゾ。

週刊新潮 2019年1月17日号掲載

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