マーク・パンサーが見た「安室と小室」 彼女だけは自分を貫いてた
昭和の歌姫・美空ひばりは、昭和の終わりから半年と経たずに生涯を閉じた。時代の象徴は時代と共に姿を消すものなのか。平成の歌姫と、平成の音楽シーンの象徴もまた、時代の区切りに活動を終えた。安室奈美恵(41)と小室哲哉(60)だ。
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至近から見た安室の実像は、これまで、意外なほど語られてない。今回、globeのメンバーとして小室と寝食を共にし、安室のミリオンセラーの歌詞も担当したマーク・パンサー(48)が、2人の来し方を語ってくれた。
「安室ちゃんとは一緒のファミリーでしたけど、皆と飲んで騒ぐような子ではなくて、真面目な印象。当時の小室さんの周りには、ごまをする人や、言いなりの人が多い中、安室ちゃんだけは自分を貫いていた」
小室が安室のプロデュースをしていたのは1995年(平成7年)から約5年間と、さほど長くない。しかし、プロデューサーとしての小室の絶頂期と重なる。
「あの頃は、ロサンゼルスの6千坪の小室さんの豪邸に僕も住んでいた。近所にはボブ・ディラン。日本ではフェラーリでドライブしたし、ヨーロッパの電車移動は車両ごと予約していたんです」
皆が、狂熱に浮かれるなか、安室だけは違った。
「97年に台北で小室ファミリーのライブをした時も、高級ホテルのワンフロア全部屋を予約したんですよ。でも安室ちゃんだけ別の場所に泊まっていた。それくらい徹底して距離を取っていましたね。媚びない彼女は近くで見ていても格好良かったですもん」
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