欧州スカウトを前に腕まくり 「アジア杯」のシンデレラボーイ候補は

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 4年に1度行われるサッカーのアジアカップがUAEで始まった。

 チームとしての目標はむろんアジアの頂点だが、

「個々の選手にとって、ステップアップするための貴重なお披露目の場なんです」

 とスポーツ紙サッカー担当記者が語る。

 森保ジャパンは、9月から6試合を戦い、5勝1分と絶好調。2018年W杯のメンバーを刷新し、若手の活躍が目覚ましいが、

「しょせん親善試合で活躍しても欧州リーグのスカウトの目には留まりにくい。対してアジア杯は、国の威信を賭けたガチンコ勝負。代表戦では、W杯と並んで、スカウトたちが重要視している大会です」

 15年大会では準々決勝でUAEにPK戦で敗れた日本だが、11年大会では優勝している。このとき全6試合に出場し、攻守にわたって獅子奮迅の働きをみせたのが、DF長友佑都だった。

「長友は当時、伊セリエAに昇格したばかりのチェゼーナに在籍していましたが、アジア杯終了後に名門のインテルから声が掛かり、レンタル移籍が決まったのです。完全移籍後は、年俸も3倍増の4億円に跳ね上がりました」

 では、今大会のシンデレラボーイ候補は?

「欧州トップリーグ入り目前の有望株、MFの南野拓実(23)と堂安律(20)に注目です。2人は今、オーストリアとオランダでプレーしていますが、活躍次第で英プレミアやスペインなどトップリーグへの移籍もありえます。ベルギーでプレーしているDF冨安健洋(20)も楽しみな一人です」

 決勝は2月1日だ。

週刊新潮 2019年1月17日号掲載

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