5連覇達成で勇退? 青山学院「原晋監督」の箱根駅伝“ゴーゴー作戦”

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 毎年“○○大作戦”というコテコテのチームスローガンを掲げる青山学院大学陸上競技部・原晋監督(51)。今季は“ゴーゴー大作戦”ときた。

「監督就任15年目の今季、95回大会の箱根駅伝で5連覇を目指す。キーとなるのは5区で、ライバルはゼッケン5番の東海大……という意味を込めたそうです」

 と苦笑するスポーツ紙陸上担当記者の見立ては、

「原監督が“過去最高のチームに仕上がっている”と自賛するように、前回MVPの林奎介ら、昨季のメンバーが7人も残っていて、死角は見当たらない。一つ、二つトラブルがあっても、他でいくらでもリカバーできる布陣。総合優勝はテッパンですね」

 出雲、全日本を制覇している青学が箱根も勝てば、史上初めて“2度目の学生3冠”達成だ。“青学が強すぎて面白くない”なんて声も聞こえてくるが、一番面白くないと感じているのは、他ならぬ原監督かもしれない。というのも、

「いま、監督の興味は、単に駅伝に止まらず、大学スポーツやスポーツビジネス全般に広がっているんです」

 なるほど、監督は今春、早稲田大大学院スポーツ科学研究科を卒業した。今月初めには“高校野球に興味がある。新潟県の高校から依頼が来た”なんて発言も飛び出している。

 そんなこともあって、

「周囲では“監督は5連覇を花道に勇退する”と囁かれているんです。最近の監督は“やり切った”“メソッドが完成した”など完了形で話をすることが多いですしね。また、来春から監督は青学大の地球社会共生学部の教授に就任することが決まっています。つまり、物理的にも監督業が困難になるわけです」

 平成最後の箱根――名物監督にとっても最後の箱根になるのか。

週刊新潮 2018年12月27日号掲載

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