「相棒」66歳、「下町ロケット」54歳、「リーガルV」43歳…ドラマ主役に高齢化の波

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過去10年で急速に高齢化

 秋ドラマの主人公たちを過去に遡って調べてみよう。

 5年前の2013年秋では、トップ5は「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の米倉涼子38歳、「リーガル・ハイ」(フジテレビ系)の堺雅人39歳、「相棒」水谷豊61歳、「安堂ロイド~A.I. knows LOVE!!~」(TBS系)木村拓哉40歳、「ミス・パイロット」(フジテレビ系)堀北真希25歳で、平均は40.6歳だった。辛うじて1本だけ、主人公が1層だった。

 10年前は、「相棒」水谷豊56歳、「流星の絆」(TBS系)二宮和也25歳、「風のガーデン」(フジテレビ系)中井貴一47歳、「イノセント・ラヴ」(フジテレビ系)堀北真希20歳、「チーム・バチスタの栄光」(フジテレビ系)伊藤淳史24歳。平均が34.4歳で1層が3本を占めた。

 15年前は平均が32.6歳で、1層が2本と10代が1本。20年前の平均は30.6歳で、5本中3本が20代と1本が10代。25年前は平均が32.6歳、5本中4本を1層が占めた。そして30年前は、平均が35.8歳で、2層3本と1層2本だった。

 30年を通してみると、トレンディドラマの時代に主人公たちは若返った。そして直近10年で、主役の高齢化が急速に進んだことがわかる。これは当時の主人公たちがそのまま年を重ねたわけではない。

 2008年を起点にすると、5年で6.2歳、10年で18.8歳も老けた計算になる。

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