体重オーバー元王者「比嘉大吾」が現役続行 フジも安堵

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 今年4月、日本人として初めて体重超過で失格した元WBC世界フライ級王者、比嘉大吾(23)が現役続行を決めた。

「“日本ボクシング史に汚点を作った”と厳しい批判を浴びて落ち込み、しばらく何も手に付かない状態だったみたいです」

 とボクシングライターが明かす。

「もっとも、階級自体に無理があり、試合間隔も2カ月と短すぎた。“ボクサーのことを考えずに興行を優先したジムとテレビ局に潰された”と同情する声も少なくありませんでした」

 テレビ局、比嘉の場合はフジテレビだが、そのフジはことのほか現役続行決定に安堵しているのだとか。

「フジの看板ボクサーといえば村田諒太(32)と井上尚弥(25)でしたが、村田はネット配信大手DAZNと両天秤状態で、今やアメリカにも名が轟く尚弥は既に世界を舞台にしている。なので、12月30日恒例の中継も、尚弥の弟・拓真(22)、拳四朗(26)ら小粒しかいない惨状です。その点、計量失格するまで15戦15KO勝ちで日本タイ記録を樹立した比嘉は、ジム会長の具志堅用高さんと相俟って、視聴率が獲れるキラーコンテンツなのです」

 もっとも、不安材料がないわけではない。

「これまで比嘉と二人三脚でやってきたトレーナーが、計量オーバーの責任を取らされるかのようにしてジムを追われてしまった。9月頃から練習を再開した比嘉ですが、自分もジムを出るか最後まで悩んでいました」

 リング上での汚名は、リング上でそそぐしかない。

週刊新潮 2018年12月20日号掲載

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