万博決定に大はしゃぎの「橋下徹」狙うは“衆参W選の顔”

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総理になれる可能性

 野党の状況に詳しい関係者によると、

「すでに『小沢―橋下』のラインで直接やりとりしているようですね。去年、希望の党が小池さん(百合子元代表)の失言で失速したことについて、“政権を取れたはずなのに自惚れていた”と小沢さんはこぼしていました。“野党はあまりにもだらしない、人間関係がうまくいかないとか政策が……とか下らないことを言っている場合じゃない”とも。橋下さんは政界復帰を否定していますが、その気がないなら東国原(英夫)さんみたいにダボハゼになって“腰を据えて”儲けに行くはず。でもそうではなく、仕事を選んでいるあたり、政治への色気がないはずない。W選で総理になれる可能性があるなら打って出るでしょう、当然ね」

 政権側が勝てると踏まない限りそのような状況は生まれないが、一寸先は闇。先の鈴木氏はこう続ける。

「橋下さんには『道州制』というこだわりがあり、そんな思いを折に触れて話しています。中央の役所を全部解体して権限を地方に渡すなんて、霞が関の役人がOKを出すはずがない。霞が関と一蓮托生の自民党では道州制は実現できない。だから野党側からのアプローチという流れなのです」

 一敗地に塗(まみ)れた都構想に近い道州制まで、自転車は辿り着けるだろうか。

週刊新潮 2018年12月13日号掲載

ワイド特集「色即是空の年忘れ」より

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