M-1暴言問題で振り返る芸人同士の確執&対立 和解に10年、20年のケースも
「事実上、相手にしていない」
「とろサーモン」久保田かずのぶ(39)と「スーパーマラドーナ」武智(40)が上沼恵美子(63)に暴言を吐いた問題で、上沼が「謝罪は結構」との意思を表明した。騒動の沈静化には遠い状況だ。
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一時期、久保田と武智の謝罪を、多くのメディアは“確定事項”、“折り込み済み”として扱っていた。例えばスポーツ報知(電子版)は12月8日、「とろサーモン久保田&スーマラ武智、8日にも上沼恵美子に直接謝罪…M-1審査に暴言」と報じた。
ところが10日に状況は一変する。デイリースポーツ(電子版)は「上沼恵美子 久保田と武智の直接謝罪を丁重に断る…『そんなことまで』」、「上沼側が終結宣言…M-1暴言に興味ゼロ『舞台の上で言って欲しかった』」と2本の記事を立て続けに報じた。
1本目の記事によると、久保田と武智が所属する吉本興業が5日、上沼側に謝罪。その際に「(2人に)直接、謝罪させてほしい」と申し入れると、「お気持ちは受け取りました。そんなことまでして頂かなくてもけっこうです」と丁寧に断られたという。
2本目の記事は、上沼の担当マネージャーが大阪市内で取材に応じたことを報じたものだ。デイリースポーツだけでなく、多くのメディアが伝えている。それによると、次の2点が説明されたという。
【1】上沼は2人の暴言に興味がなく、事実上、相手にしていない状況。
【2】マネジャーは「本人に興味がありませんので、今後、何かが起こることはありません」と終結を宣言した。
だが、これを“平和裏な終結”と受け止めた読者は少ないだろう。そもそも「謝らせてください」と土下座した相手に、「いえ、謝ってもらう必要はありません」と拒否したわけだ。これは一般的に、相手が依然として怒っていることを意味する。
民放キー局のバラエティ番組制作スタッフも、「少なくとも短・中期的に、和解は不可能になったと見るべきでしょう」と言う。
「トラブルが起きた場合、これはもう絶対に、“直接、謝って許してもらう”しか方法がありません。今回のポイントは、上沼さん、久保田さん、武智さんという3人を、誰が仲裁していたかです。そして、あくまでも私見ですが、もし業界の大物といった人が間に入り、和解のお膳立てができていたなら、もっと早い時期に謝罪は成立したかもしれません」
そもそも2人は、Twitterでは謝罪を行った。ただし興味深いことに、ツイートの時間が、武智は3日の午後3時16分、久保田は同日午後3時18分。時間差は、たったの2分だ。ある種の“指示”に従ったと考えるほうが自然だろう。
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