残留か昇格か 「磐田」VS「東京V」世紀の対決

スポーツ週刊新潮 2018年12月13日号掲載

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 サッカーJ1リーグは、下位2チームが、J2上位2チームと自動的に入れ替えとなり、下から3番目は、J2の3~6位の中から勝ち上がったチームと「参入プレーオフ(PO)」を争い、勝者が残留又は昇格となる。

 J1最終節直前は、5チームに“下から3番目”の恐れがあった。勝ち点・得失点差順に、横浜FM、磐田、湘南、鳥栖、名古屋である。

 最終節は、横浜FMは大敗しなければOK。磐田も、勝つか引き分けで難を逃れる。仮に負けても、最終節で潰し合いをする湘南と名古屋のいずれかが負ければ安泰。あるいは鳥栖が負けても残留が決まる。

 残留が決まらない方が難しいくらいの好条件だが、サッカーの神様は意地悪だ。

 磐田は、1―1でのロスタイムに失点――しかもオウンゴールだった。そして、湘南と名古屋、さらに鳥栖が引き分け。5チームが勝ち点で並び、得失点差で磐田のPO行きが決まった。

「“昔の名前”の神通力が通じませんでしたね」

 とは大手紙サッカー記者。

「昨季は中村俊輔が、今季途中から大久保嘉人が加わったものの、ともに往時の勢いは無くなってました」

 一方、J2で“上から3番目”の椅子を勝ち取ったのは、J2・6位の東京ヴェルディである。

 こちらも劇的だった。

 同3位・横浜FCとの一戦は、引き分けなら順位が上の横浜がJ1参入決定戦に進む。ところが、0―0のロスタイムで、東京Vが決勝ゴールを決めたのだ。

「金欠の東京Vには“昔の名前”はおらず、無名の若い選手ばかり。そんなチームをここまで引き上げたのは、ひとえにロティーナ監督の指導力の賜物です」

 もっとも、

「監督は、今季で契約が切れ、金満のセレッソ大阪への移籍が内定。皮肉にも、J1昇格がかかる磐田との大一番が、東京Vを指揮する最後の試合となります」

 12月8日土曜日14時キックオフ。お見逃しなく。