“ネットに活路”と言いながら… 稲垣吾郎の「WEB動画禁止」トラブル

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勘違いしている?

 関係者は続ける。

「取材に行って素材を編集し、社内のしかるべき手続きを経たうえで、サイトにアップしているのです」

 配信できないなら、最初から取材になど行くまい。

「ましてや、舞台の宣伝にもなる素材を事後に取り下げさせるなんてことはなかなかありませんよ。そもそも『新しい地図』は、始動当初から『AbemaTV』で次々と番組を放送し、新曲も配信のみという具合にネットを重視してきたはず。なのにそんな依頼をするなんて、“テレビや新聞をコントロールできたジャニーズ時代の感覚なのでは”と話題になりました」

 コトの次第を稲垣の所属事務所「CULEN(カレン)」に聞くと、弁護士がこんな回答をしてきた。

「『新しい地図』としての活動をスタートした当初から、WEB媒体での動画取材及び取材した動画映像をサイト上にアップすることはお断りしております」

 これが基本方針。で、宣伝業務を担当する会社が、

「稲垣吾郎の主演舞台の主催者及び宣伝担当者側へ事前に伝えていなかったミスが原因で動画が掲載されたものであり、動画ニュースの配信元に個別に連絡をとって映像を取り下げていただくようお願いしたもの」

 だそうで、迷惑をかけたことを反省し、今後は気をつけるという。

 しかし、だ。「MANTAN」運営のWEB動画ニュースサイト。ここには、10月末、東京国際映画祭での稲垣の会見がアップされたままだし、映画祭を主催する公益財団法人に聞いても、

「なにも禁止事項の連絡はございませんでした」

 このちぐはぐな不協和音には、ベートーベンのように眉間に皺を寄せたくなる。

週刊新潮 2018年11月29日号掲載

ワイド特集「秋風吹いて同床異夢」より

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