石橋貴明が執念を燃やした「細かすぎて」復活の舞台ウラ 類似番組に激怒した過去

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フジテレビにパクられた恨み

 このコーナーが斬新だったのは、モノマネ芸人が落下するアイディアだ。賛否両論あるにせよ、落とし穴のドッキリはバラエティの定番企画。ネタの面白さに、芸人が視界から消える要素が加わり、より視聴者を笑いやすくさせた。

「ところが『細かすぎて』が人気を呼ぶと、よりによってフジテレビが、これをパクってしまいます。2007年から始まった『爆笑レッドカーペット』です。ネタを見せた後、ベルトコンベアで芸人が去るという演出に、石橋さんは激怒したそうです」(同・業界通)

 石橋はフジテレビに対し、「下に落ちるのを横バージョンに変えただけのパクりじゃん!? どうなってんのフジテレビは!?」と猛然と抗議したという。

「『爆笑レッドカーペット』も高視聴率を獲得し、フジテレビとしては絶対に続けたい番組でした。結局、フジテレビは懸命に石橋さんに謝り、なだめ、なんとか納得してもらったんです。しかし、石橋さんには、この時のしこりが残りました。『レッドカーペット』が『細かすぎて』の商品価値を摩耗させ、『みなさん』の賞味期限を縮めてしまったと、いまだに考えているようです」(同・業界通)

 その「爆笑レッドカーペット」も2014年に終了した。「あの番組さえなければ、いまだに『みなさん』は続いていたはず」という信念のもと、石橋は「細かすぎて」スペシャル番組の制作にこだわった。

「テレビ局の人間にとっては、石橋さんのプロデュース能力が健在なのか、面白い企画を感知する嗅覚が錆びついていないかということをチェックする番組となりました。もし好評なら、年に2回から4回のペースで放送される可能性があります。石橋さんにとっては文字通りの正念場で、いつにも増して気合いが入っていたはずです」(同・業界通)

 とんねるずの2人は、「夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!スペシャル」(テレビ朝日系列)という大型スペシャル番組を持っている。これに「細かすぎて」が加われば、ひとまず石橋のリベンジは達成……というのがテレビ業界の見立てだという。

週刊新潮WEB取材班

2018年12月2日掲載

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