27年ぶり共演 女を上げた「鈴木保奈美」と男を下げた「織田裕二」評

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“数字は気にするな”

 通常、テレビ局は撮影合間のオフショット写真を撮りSNSに載せるなどしてドラマのPRに結び付けている。だが、かつての会社躍進の功労者である織田には気軽に近づけない。

「一大ブームをつくった織田さんは、相も変わらず、演出や脚本にうるさく口を挟み、撮影が終われば控え室に引きこもってしまうのです」(同)

 不満を募らせる周囲だが、当の織田は意に介していないようだ。なんでも、

「連ドラは演出家などが放送回ごとに変わるから作品のテイストも毎回異なる。だから数字(視聴率)なんていちいち気にすることはない」

 と、困惑するスタッフをよそに強気の姿勢を保ち続けているという。

 織田は過去の栄光を引きずり現実がまるで見えていないようだが、一方の鈴木はと言えば、

「“東ラブ”の時は余裕がなかったせいか、周囲と目も合わせませんでした。それが今では、織田さんに萎縮する現場を気遣い、自分から話しかけたりしています。『随分変わりましたね』と尋ねたら、『それが年を重ねるということですよ』と笑っていました」(フジ関係者)

 大人になりきれない男と成熟を遂げた女。社運を賭けたドラマの行方を左右する2人だが、疫病神が自省しない限り、お台場に晴れ間が広がる日は来ない。

週刊新潮 2018年11月15日号掲載

ワイド特集「男の勲章 女の勲章」より

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