「片山大臣」疑惑噴出に「佐藤ゆかり副大臣」は高笑い……と思いきや “犬猿”の奇縁

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目も合わせない

 この記事が出た翌年、佐藤氏が衆院に鞍替えしたことで、衆参で一応は別の道を歩むことになった。ところが昨年、片山氏のいる二階派に佐藤氏が移ってきたことで、ふたたび火花が。派閥の関係者がいう。

「岐阜1区で初当選を果たした佐藤さんは、その後、東京、参院比例、大阪と地盤を変えてきた“政界家なき子”。大阪でも元府議と揉め、訴訟合戦にまで発展しました。“来る者拒まず”で知られるうちに彼女が入ったのは、後ろ盾がいないからという事情が大きい。そんな動機は、10年の政界復帰当時から所属している片山さんからしてみれば、いい気持ちはしないわけですよ。毎週木曜日に開かれる例会で会っても、2人は目も合わせません」

 またしても周囲が気を使いそうな状況。とはいえ、この時点で片山氏は2度の政務官を経験していたのに対し、佐藤氏は1度だけ。キャリアに差がつけられていたことを気にしたのか、「この10月の改造にあたり、佐藤さんは自分を役職に就けるよう、二階派幹部に猛アピールしていました」と先の関係者はいう。

 その甲斐もあってか、「総務副大臣兼内閣府副大臣」の座を射止めた佐藤氏――が、ライバル片山氏はその先を行き、「内閣府特命担当大臣(地方創生、まち・ひと・しごと創生、規制改革、男女共同参画、女性活躍)」に任命されてしまったわけである。

「役職を得るために佐藤さんが猛アピールしたのに対し、片山さんは自分から積極的に働きかけることはなかった。それがかえって良い印象を与え、大臣に起用されたと聞きます。もっとも、片山さんにしても佐藤さんにしても、“女性を登用して世間にPRしたいが人材はいない”自民党の苦肉の策で選ばれた感は拭えませんけれどね」(先の記者)

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