疑惑の「片山さつき」大臣 37年前の仰天“伝説のクレーム電話”「なんで、私だけブスなのよ!」

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8ページ特集のトップを飾れず

 なにせ今から40年近くも昔の話である。当時の担当編集者に改めて話を聞いてみたものの、断片的な記憶になるのはご理解いただきたい。

「最初に取り上げたのは『82年度大蔵省新入りエリートの骨相』というタイトルで、東大から大蔵省入りが決まった学生たちを取り上げた。この時は、21人の中で朝長さんは紅一点。集合写真でも中心にいるし、これには何の不満もなかったようです。問題となったのは、2度目の『東大法学部女子学生14人の就職先』という記事。文章で14人を紹介し、そのうちの9名の女子大生の写真を掲載しました。他の人は誰だったか忘れてしまいましたが、彼女のことだけはハッキリと覚えています」(担当編集者)

 8ページにわたる特集だった。最初の見開き2ページに写っているのは、今中尚子さん(当時23)と中原和子さん(当時23)。いわゆる外交官試験を勝ち抜いて外務省に内定した今中さんは、まさに正統派の美人。そして建設省で歴代2人目のキャリアと紹介されている中原さんは、女優の満島ひかり(32)を思わせる美しさだ。おそらく当時の編集部は満場一致で大きく取り上げることを決めたと思われる。

 ちなみにこのお二方、現在はどうなされているのかと調べてみると、今中さんは外務大臣官房総務課企画官を皮切りに北米二課長、条約局法規課長、経済局長、国際法局長などを歴任。結婚されていて現在の名は齋木尚子……外務省の齋木? 外務事務次官を務めた齋木昭隆夫人である。

 また、中原さんは伊藤和子さんとなり、現在は衆議院法制局法政主幹として活躍中でいらっしゃる。

 さて、2人のページをめくると次の見開きは3人が掲載され、その筆頭で、朝長さつきさんが紹介されていた。

「それも気に入らなかったんでしょうけどね、他のページは全て2人ずつなのに、そのページだけ3人が一緒に紹介されているわけですから。ただ掲載前から問題は発生していたんです。彼女を担当した記者はすでに亡くなってしまったのですが、彼女がどうにも生意気で、『カメラマンなど不要』と思ったらしいんですよ。そこで記者が自ら写真を撮影した。もっとも、当時は記者もカメラを持って写真を撮ることは珍しいことではありませんでした」(同・担当編集者)

 通常、掲載写真には撮影したカメラマンの名前が入るが、9人の女子大生のうち朝長さんの写真にだけはそれがないのは、そうした事情があったからのようだ。

「彼女はちゃんとカメラマンが撮影しなかったことも気に入らなかったようで、『掲載前に写真を確認させろ』と連絡してきたわけです。普通は見せたりしませんけど、『FOCUS』はまだ創刊して間もなく、試行錯誤の状態でもあった。それに事件写真などといったものでもないから、特別に見せることにしました」(同・担当編集者)

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