元AKB「ぱるる」が開催したファン旅行 “塩対応”から転向

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チーママ「ぱるる」見参

「東京発着コース」でひとり部屋宿泊の場合、お値段19万円という旅行の目玉は、湯布院や阿蘇といった九州の名所をファンがバスで巡るなか、要所で本人が現れる「サプライズ生島崎」。例えば初日の夕方、参加者が長さ390メートルの九重(ここのえ)“夢”大吊橋(大分県)を歩いて渡ると、島崎が待ち受けていて、

「ぱるる自らスタンプラリーのスタンプを押してくれました。130人全員分です!」(参加者のひとり)

 また、杖立(つえたて)温泉(熊本県)のホテルでの夕食後には、

「わざわざピンク地の浴衣に『衣装替え』したぱるるが、私たちひとりずつと写真撮影をしてくれた! 超感激‼」(同)

 こうしたファンサービスもあってか、撮影会後に行われた「島崎グッズ」販売会では、

「百均で売っているようなオリジナル歯ブラシセット(1500円)なんかが飛ぶように売れていました」(同)

 さらに2日目、霧島(鹿児島県)のホテルでの夕食後には、

「宴会場にカラオケセットが運ばれてきて、ぱるるがファンとのデュエットに付き合ってくれたんです! 超激レア体験‼ それも6曲も!!!」(同)

 その場面では、中年太りの男性が「ロンリー・チャップリン」を歌う傍らで、

「さすがに世代的に曲がよく分からず歌えなかった島崎が、笑顔で必死に合いの手を入れ、盛り上げようと努めていました」(別の参加者)

 場末のスナックのチーママを髣髴(ほうふつ)させるミゴトなファン奉仕。その上、

「宿泊部屋に、ぱるるから直接電話が掛かってきた人もいた。羨ましい!」(同)

 なんと、ぱるるからトゥルルの生電話サービスまで行われたのだ。

「結局3日間で、私は『生ぱるる』を10回近くも見られた。その度に、ぱるるは歌ったり、笑いを取ろうとしたり頑張っていました。彼女も大人になったってことでしょうね~」(同)

 以上、キャラだった「塩対応」をかなぐり捨て、「神対応」に転向したアイドルの旅行記。ピンで食っていく者の悲哀が漂い……。

 往時のぱるるは遥(はる)かなりけり。

週刊新潮 2018年10月25日号掲載

ワイド特集「誰がために金は成る」より

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