「安住紳一郎アナ」が系列局の若手を代打指名で波紋 TBS局内で囁かれる思惑とは

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TBSの局内では困惑と不安の声?

 翌週の10月14日に「安住紳一郎の日曜天国」がオンエアされると、安住アナは福島アナの放送を絶賛する。「声がいいですよね。そしてあの落ち着き、『農協の理事長か!』っていうような(笑)、そういう落ち着きがありますよね」と褒めちぎる。以下、その絶賛ぶりを再録させていただく。

安住アナ:私と話し方、似てますでしょ?

中澤アナ:本当にそうですねえ。

安住アナ:そして考え方というか、なんとなく「あ、同じ材料で作った2人だな」っていう感じがしますよね?

中澤アナ:そうですね(笑)、そうそう。そう、それでこう、お行儀がいいんです。

安住アナ:そうなんです。物静かな口跡、いい具合に枯れた声の調子、味わい。「ラジオ深夜便」を10代から聞いているだけあってという。むしろ「俺もゆくゆくはこうなるのかな?」って(笑)。

中澤アナ:あははっ(爆笑)。そうなんです!

安住アナ:自分の将来を感じさせるような31歳。

中澤アナ:そうなんです(笑)。

安住アナ:14歳も下なのにね、なかなかね、あの真似はできないんですよ、彼のね。落語とか水墨画とかね、戦前の歌謡曲などを聞いて、普段から自分のイメージを膨らませているという福島さんですから、なかなかね、そのへんのアナウンサーが真似をしたところで、あの味わいは出ないわけですけども。

 安住アナは旅行中だったが、気が気でなくなり、ボスニア・ヘルツェゴビナのホテルで早朝、ネットで福島アナの放送を視聴。「嬉しい気持ちと嫉妬の気持ちが半々」になり、悶絶してしまったという。

安住アナ:右手の人差し指の指先のところに、ちょっとね、皮のほつれって言うんですか、ささくれがあったんですけども、それをいじいじやっていたんですね。それで福島くんの『日曜天国』をずっと聞いていたんです。そしたら、やっぱり――まあ大の男がそういう指先をいじっているのはどうなんだっていう話もあるわけですけども――自分でもやっぱりびっくりしましたね。興奮しているから痛みが分からないみたいで、その福島くんの、そのラジオの面白さに嫉妬しちゃって、指先の皮をね、ベロベロ剥いていた》

 番組リスナーにとっては「安住アナの予告編」「福島アナの本編」「安住アナの後日談」と3回の放送を楽しめるという大満足の展開だったわけだが、TBS局内には困惑する声もあるという。TBS関係者が明かす。

「まず心配なのが、後輩のアナウンサーです。当然ながら、代打が福島アナだったのは面白くなかったでしょう。この安住さんの“蛮行”がアナウンス室にどのような影響を与えるのか、懸念する声はあります」

 実は安住アナ自身が10月14日の放送で触れているが、TBSの社員としても相当にリスクの高い行動だったという。

「安住さんと福島アナが以前から交流を持っていたのは事実です。ただ、安住さんも番組で触れていましたが、TBSとMBSの関係は決して良好ではありません。福島アナが出演する際、MBSのプロデューサーとディレクター、そしてアナウンス室長も一緒に上京しています。要するに相当な『大ごと』だったんです」(同・TBS関係者)

 なぜ、そんなことに踏み切ったのかについては、一応、安住アナは説明している。

「安住さんは『東京と大阪の放送局連携を楽しんでもらった』と意図を明かしましたが、これを額面通り受け止めているTBS社員は少数派だと思います。福島アナという“可愛い後輩”を東京のリスナーに紹介したいという想いは純粋だったはずですが、安住さんがある意図を持って福島アナを起用した側面は否定できません。上層部に対するメッセージだという解説が密かに流布しています」(同・TBS関係者)

 安住アナはTBSに対する愛着が強いとされ、少なくとも今のところは独立と無縁だと言われている。だが、決して盤石な状態でもないのだという。

「安住さんも46歳。本来なら管理職としての仕事がメインになってきます。51歳の安東弘樹アナは今年18年、『管理職の仕事とアナウンサーの仕事が中途半端で終わることは避けたい』と独立に踏み切りました。安住さんも同じ問題で悩んでいるのでしょう。今回、会社員としてはあえて波風を立てたのも、『俺は管理職より1人のアナウンサーとして現場に立ちたい』と“出世拒否”をアピールしたのではないかと見る向きがあります。『俺はヤバい人間だ。管理職の器じゃないぞ』というわけです」(同・TBS関係者)

 ちなみに中澤アナは、10月7日の番組の最後で、福島アナに来年の出演を依頼した。そもそも再出演は実現するのか? そして現実のものになったとして、安住アナは依然として会社員なのか……?

 これを見物と言っては失礼だろうが、少なくとも今の安住アナは、独立したほうがよほど簡単だろう。TBSは今後、彼をどう処遇するのか。

週刊新潮WEB取材班

2018年10月26日掲載

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