新大臣「片山さつき」パワハラ伝説 秘書にハサミ投げつけ、段ボールにハイヒールの穴…

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被写体はいいのに…

 片山大臣の事務所関係者が明かす。

「彼女は、何ごとも自分の思い通りにしたいという気持ちが強い人です。少しでも、秘書が意に沿わないことをすると癇癪を起こす。そして、怒号を浴びせかけ、手当たり次第に物を投げつけてくるのです。ペットボトルやノートばかりか、ハサミが飛んできたことまである。さすがに、ある秘書が“刃物は危険なので、やめてください”と言うと、“口答えするな”と怒鳴り返されていました」

 しかし、事務所では鬼の形相を見せても、外面にはこだわっているという。

 元秘書に聞くと、

「わざわざ一眼レフを買い込み、秘書にSNSなどに載せる写真を撮らせています。でも、そのカメラの扱いが難しく、秘書が上手に撮影できないと、“被写体はいいのにカメラマンの腕が悪い”とキレる。さらに、写真をアップするときに犬猿の仲の佐藤ゆかり代議士が一緒に写っていたりすると、そこはカット。片山さんが一番目立つように加工しなければなりません」

 一方、片山大臣は「遅刻魔」としても知られている。

 例えば、3年前に参院外交防衛委員会で、委員長という立場にありながら、立て続けに2回も遅刻。涙目になって、謝罪するということがあった。

「時間には、本当にルーズ。乗車予定の新幹線に乗り遅れることも度々でした。でも、自分のせいなのに段取りが悪いからだと秘書に八つ当たり。そういう時など、むしゃくしゃすると片山さんは怒りに任せて、事務所に置いてある段ボール箱を思いっきり蹴り上げたりする。なので、ハイヒールで空いた穴だらけです。安倍首相は組閣後の会見で片山さんを“2人分も3人分もある持ち前の存在感で”などと評していましたが、大臣になって2倍も3倍もパワハラの被害者が出るのではないかと戦々恐々ですよ」(同)

 すでに、片山大臣のもとからは、50人近い秘書が去っているという。「このハゲーーー!」の罵声で渦中の人となった、あの豊田真由子元代議士を彷彿とさせるではないか。

 実は、かつて本誌(「週刊新潮」)も、片山大臣の逆鱗に触れたことがあった。

 5年前、佐藤ゆかり衆院議員との「犬猿の仲」を赤裸々に語ってもらい、それを記事にした際のことだ。当初、片山大臣は「佐藤さんは論評に値しない人です」などと饒舌だった。ところが、記事の内容確認をしたところ、突然、「オフレコのつもりだった」「こんなのが出たら永田町で生きていけなくなる」と騒ぎ始めたのである。

 担当記者は、片山大臣の事務所に駆けつけた。すると、片山大臣はそこに同席した取材仲介者の都政関係者を睨みつけ、「あんたのせいで、こんなことになったのよ。どうしてくれるのよ!」と罵倒し始めたのだ。都政関係者は、あまりの剣幕に涙を浮かべ、「すみませんでした……」とうな垂れるほかなかった。

 大の男を泣かせるほど責め立てたのである。

 そもそも、片山大臣のパワハラ伝説は財務省のころから始まっていた。

 財務省担当記者によると、

「省内に出回る“財務省新恐竜番付”なる怪文書があります。若手官僚が上司を格付けした、いわばパワハラ番付です。最近のものでは、例えば森友文書改竄問題で国税庁を去った佐川宣寿前長官が西前頭6枚目にランクインしていた。その番付で、片山大臣は主計官時代から前頭筆頭に名前が挙げられ、退官後も“おかみさん”として掲載され続けています」

 つまり、パワハラは永きにわたっているのだ。

 片山大臣に取材を申し込んだものの、何も語らず。都合の悪いことには饒舌ではなくなるようだ。

 今後も、秘書の求人募集は欠かせないはずである。

週刊新潮 2018年10月18日号掲載

特集「地雷だらけの『安倍新内閣』」より

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