実は死んだふり? 引退会見「貴乃花」の秘策 協会の怒涛の攻めに対抗

国内週刊新潮 2018年10月4日号掲載

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 まるで「引退会見」という体をとった「告発会見」だった。9月25日、東京・六本木ヒルズで開かれた会見で、貴乃花親方(46)は、日本相撲協会へ年寄の引退届を提出したと明かしたが、齢15で相撲道に入ってから30年あまり。冒頭で角界から退く理由を、貴乃花親方は大要こう口にしたのだ。

「親方を廃業せざるを得ないという有形無形の強請を受け続け、告発内容は事実無根であることを認めるよう要請され続けた」

「内閣府への告発状を事実無根と認めろと、ある理事の方から言われ続けてきた。それを認めることはできませんでした」

 ここへと至る背景には、八角理事長(55)や、ナンバー2で事業部長の尾車親方(61)率いる協会から“圧力”があったことを、暗に仄めかしたのである。

 振り返れば、昨年11月の「貴ノ岩傷害事件」に端を発した騒動で、協会の対応に疑問を持つ貴乃花親方は、内閣府公益認定等委員会に対して告発状を提出。結局は告発を取り下げたものの、協会から降格処分を下され、一兵卒として再スタートを切っていた。

 今後は粛々と弟子の育成に取り組もう。そう決意した親方に対し、協会は怒涛の攻めに出ていたという。

「会見では、8月7日に相撲協会から貴乃花親方に対して書面が手渡され、その中で“告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの”と結論づけられていたことも明かされました」(相撲担当記者)

 それだけではない。協会は突然の“ルール変更”を行い、角界に五つある一門のうち、いずれかに貴乃花部屋が所属しない限り、来場所以降は弟子たちが土俵に上がれない。つまりは、どの一門にも属していない貴乃花親方へ、新たなハードルを課していたのである。

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