「徳永有美」報ステ復帰で振り返る“女子アナ不倫35年史” 略奪婚は7人

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小宮悦子と安藤優子に優しい世論の謎

 登場したのは全部で21人。不倫が報道されたとき結婚していた女子アナは、小宮悦子(60)、香川(田口)恵美子(52)、徳永有美、矢島悠子(36)、秋元優里(34)の5人となる。率にして約24%という数字だ。

 不倫相手は小宮、徳永、矢島が独身男性。ちなみに、女子アナの不倫相手として報道された21人の男性の中で、この3人しか独身者はいない。そのうちの1人が内村光良というわけだ。これも率を出せば約14.2%。香川と秋本は結婚している男性が相手だった。つまりW不倫ということになる。

 残りの16人は、バツイチも含め全員が独身時に報道された。圧倒的多数が「独身の女子アナ」と「結婚している男性」のカップル。そして結婚まで漕ぎ着けた、つまり「略奪婚」と報じられたケースは8例となる。

 突然、「例」という単位が出てきたのは、安藤優子(59)が2例の持ち主だからだ。妻のいる男2人と不倫関係に陥り、どちらとも結婚した。

 人数で言えば7人。割合は33.3%だ。女子アナは才色兼備と評されることが多い。しかし、たとえ不倫関係に陥ったとしても、家庭は壊す気のない男が多数派と言えるのかもしれない。

 それにしても、安藤優子や小宮悦子に対する“寛大”な世論は興味深い。小宮の場合なら88年に不倫が発覚し、89年に離婚した。これは「ニュースステーション」(85〜04年)レギュラー中の出来事だ。

 結婚している女性が、独身の男性と不倫するという関係は、13年に「女性セブン」と「週刊女性」が報じた矢口真里(35)のケースと全く同じだ。にもかかわらず、世論は全く沸騰しなかった。

 その後、小宮は「スーパーJチャンネル」(97年〜)では98年から2010年までメインキャスターを務めた。抜擢の理由は、前任の石田純一(64)がモデル・長谷川理恵(44)との不倫を報道されて降板したことによる。

 しかも降板の原因で驚かされるのは、不倫報道は初報ではなく、続報だったことだ。どちらも写真週刊誌「FOCUS」のスクープではある。

 96年の初報で「不倫は文化」が流行語に近いブームとなったが、それでも石田は97年4月に「スーパーJチャンネル」のキャスターに就任。ところが8月に「FOCUS」が再び長谷川との密会を報じて降板に追い込まれる。

 世論が「不倫を続けていたのか」と硬化したのが原因だとは言えるだろう。とはいえ、不倫で降板する男性芸能人の代わりに、かつて不倫が報じられた女子アナが出演するというのだから、冗談としか思えない。

 こうして見ると、石田純一や矢口真里といった芸能人に世論の風当たりは常に強い。一方で、小宮悦子や安藤優子にはそうでもなかったことが分かる。

 不倫を描いて大ヒットしたTBSのドラマ「金曜日の妻たちへ」は83年から85年にかけてシリーズが放送された。80年代における「不倫」という言葉のイメージは、今と違っていた可能性はある。

 とはいえ、やはり世論は複雑怪奇としか言いようがない。表にまとめた21人のその後も様々だ。持ちこたえたアナもいれば、“消滅”としか形容しようのないアナもいる。

 だが私生活を見れば、田中萌アナ(27)を除く全員が結婚を経験。あくまで報道がベーストはいえ、今でも21人のうち16人が結婚を継続している。割合は約76.2%と高い。やはり女子アナは“婚活市場”において無類の強さを誇るということなのだろう。

 最後に局別の順位をご紹介しよう。故・有賀さつき(1965〜2018)と畑恵(56)はフジとNHKにカウントした。

【1位】6人 フジテレビ
【2位】5人 テレビ朝日
【3位】3人 NHK、TBS
【5位】2人 日本テレビ、フリー

 フジが1位というのは、イメージ的には「やっぱり」と頷く方もおられるかもしれない。そして徳永アナが勤務していたテレ朝が2位に続く。意外にも男女関係が派手な会社なのかもしれない。

週刊新潮WEB取材班

2018年10月2日掲載

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