食欲も性欲も、人間の自然な欲求なのに… 壇蜜×筒井ともみ「食べる女」公開記念対談(下)

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映画「食べる女」公開記念対談 壇蜜×筒井ともみ(2/2)

『食べる女』(新潮文庫)の映画化を記念し、出演者である壇蜜さんと、原作者にして脚本も手掛けた筒井ともみさんが語り合った。

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〈壇蜜さんは原作文庫の解説も執筆。それによれば、「食事するとセックスの感覚が鈍る」と言い張る男と付き合ったり、お米のCMに出演したときに「セクシーなタレントが食べものを宣伝するのは不快」と批判されたり、といった経験から「食と性って相性が悪いのかな」と考えていたそうだ。しかし、食べることとセックスを自由に謳歌する女たちを描いた本作に触れたことで、考えが変わったのだという。〉

筒井 解説とても面白かったわ。それにしても、あなたが出たお米のCMへの批判はひどいわね。

壇蜜 「性を売り物にする女が食べものを宣伝するなんて」と言われてしまいまして。あの一件では、世の中には「食べるもの」に関してすごーく潔癖な人が一定数いるんだな、とわかったんです。

筒井 食欲も性欲も、ともに人間の自然な欲求なのにね。食べたいものをちゃんと食べて、細胞が元気になれば、いいセックスもできるんだから。

壇蜜 それに気づかずに、若い頃は「セックスする前は食事しない」というポリシーの男に合わせて、食べるのを我慢していたこともありました。最中はお腹がならないように必死で。

筒井 もったいない。食べることもセックスも、もっと自由に楽しんでいいと思う。いろんな好みがあって当たり前。ジャンクだって、変態だっていい(笑)。

壇蜜 その点も「食べる女」には勇気をもらえました(笑)。

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