祝出産「佐々木希」で思い出す お蔵入り「一茶の妻」映画の行方は

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〈夫婦で涙しました〉、そう初出産の感動を、13日のインスタグラムに綴った佐々木希(30)。夫はお笑い芸人の渡部建(46)。今後は本格的な育休に入り、当分彼女の姿は見られぬこととなるのだろう。

“見られぬ”といえば、彼女の濡れ場が収められた映画が、製作会社の倒産で確か“お蔵入りの危機”となっていたはず。その後、どうなったのか……。

 リリー・フランキー主演で俳人・小林一茶の生涯を描く「一茶」(吉村芳之監督)。原作は藤沢周平の同名小説。一茶は破天荒で性豪だったとの大胆な解釈に立つ作品だ。佐々木はリリー演じる一茶の最初の妻、菊役。他にも中村玉緒、水川あさみ、奥田瑛二らが出演し、昨秋公開の予定であった。

 脚本を手がけた柏田道夫氏はいう。

「一昨年11月に撮影は終了し、編集作業を残すだけの段階でストップしてしまいました。当初、3億円の出資を約束していた財団法人『日本機構』が、資金難から全額を出してくれなくなってしまったんです」

 俳優、スタッフへのギャラ、セット、衣装代等も全てが未払いのままという。

「この8月末になって、京都の建設業『沖潮開発』さんがご厚意で2080万円の寄付をしてくれました。でも負債はまだ膨大。10月に開かれる債権者集会で何らかの結論が得られなければ、編集にも入れない状況です。もっとも肝心の吉村監督は、心労からか、昨年2月に病没してしまっているんですが……」(同)

 佐々木の濡れ場は、こんな脚本だったようだ。

(一茶)「暖(の)くてぇ、女衆(おんなしょ)だ」

(菊)「いやや……そんなんかえ(そんなこと)」

〈一茶は夢中で菊の身体を抱いている。一茶の眼からポロポロと涙が〉――

「一茶と菊が初夜を迎える場面です。性豪だったという一茶像に基づき脚本を書きました。リリーさんはもちろん、佐々木さんも熱演してくれました。監督の遺志を継ぎ何とか完成させ、来年には公開させたいんですけどね」(同)

“ミルク代”“オムツ代”、希ママも物入りになるし……。

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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