人気が先走った「香妻琴乃」8年目の初V

スポーツ 週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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 桃栗三年、柿八年。彼女もまた実を結ぶまでに8年を要した。

 新南愛知CC美浜Cで行われたマンシングウェアレディース東海クラシックでプロ8年目の香妻(こうづま)琴乃(26)がツアー初優勝を飾った。

 鹿児島県出身。高2でナショナルチーム入りした香妻は2011年プロテストに一発合格した。14年には2試合でプレーオフに進むなどして名を馳せ、その美貌も相俟って、人気は急上昇。幾度となく専門誌のグラビアを飾った。

 だが、1勝は遠かった。

 17年にはシード権を失い、今季も予選会に落ちた。今大会もウェイティングリストに名を連ね、2週連続Vの申ジエの負傷欠場の代わりに運よく出場を果たしていた。ちなみに、ウェイティングからの優勝は史上2人目の珍事なのだとか。

 最終日。首位と3打差の10位タイで発進した香妻は、1、3、5、7、9、11番と一つおきにバーディを奪う猛チャージ。12番もバーディとするも、13番から5ホールはパー。そして最終18番で2・5メートルのバーディチャンスにつけた。

「キャディさんに“最後ぐらい楽しく打とう”と言われて。入らなくてもいいと、思い通りに打ったら、入ってくれて嬉しかった」

 とは試合後の香妻。1打差の2位にはアン・ソンジュや新垣比菜ら強豪新鋭4名が入り乱れていたから、値千金のバーディだった。

 未勝利のシード落ち選手にもかかわらず、スポンサーは7社もついていた。

「去年の予選に落ちた時は、スポンサーさんに申し訳ない気持ちで一杯でした。早く優勝したいという気持ちで頑張っていました」(同)

 人気者も辛いのね。