AKB48を“総選挙”PRに利用 タイ暫定首相の目論み

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 手の届かない高嶺の花だったアイドルが、いつしか“会いに行ける”存在になっていたのはご存知の通り。

 しかし、彼女らが独裁者の要望にお応えして“出張サービス”まで提供していたとは!

 今月13日、タイ・バンコクの首相府に姿を現したのはAKB48のメンバー6人だ。

「彼女たちはタイのプラユット暫定首相のラブコールを受けてやって来たんですよ」

 とは、現地のジャーナリスト氏。

「タイではAKBのバンコク版であるBNK48が若者を中心に人気を博していて、本家AKBの認知度も高い。表向きは“タイと日本の関係強化”で招待された彼女たちでしたが、プラユットや高官たちがペンライトを振るなか『恋するフォーチュンクッキー』を披露した6人は、まるで宴会に呼ばれたコンパニオンのようでしたよ」

 とはいえ、プラユット氏が熱烈なAKBファンであるはずもなく、彼女たちが呼ばれた真相はというと、

「プラユットは、陸軍司令官として2014年に軍事クーデターを起こし、タクシン派政権を崩壊させた張本人。以来、独裁的な地位に居続けたのですが、来年には民政に移管すべく総選挙が行われる予定なんです。タイでは低所得者層の多くがタクシン派を支持しているといわれ、選挙をすれば再びタクシン派が勝利する可能性がある。選挙に向けタクシン派の若者を一人でも取り込みたいプラユットと、今年12月に自分たちが出演するタイの音楽祭のPRをしたいAKB側の利害が一致したということでしょう」(同)

 AKBでタイを釣る?

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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