「織田裕二」「鈴木保奈美」新作より話題に 「東京ラブストーリー」再放送

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むしろ新しい

 ところで、50歳になった織田と、52歳になった鈴木は、10月から始まるフジテレビ系のドラマ「SUITS/スーツ」で、「東京ラブストーリー」以来の共演を果たす。 

 もっとも、これはアメリカで人気の同名のドラマの日本版で、織田はやっかいな訴訟を解決する辣腕弁護士、鈴木は織田が所属する弁護士事務所の所長。立場が部下と上司なら、物語も前作と関係ない。それに、

「織田は『東京ラブストーリー』の話を振られるのを嫌がります。売れっ子の鈴木の相手役として出演したドラマについて、繰り返し言われるのはプライドが許さない。だから今回も、鈴木との共演ではなく、あくまでも Hey! Say! JUMP の中島裕翔とのコンビだと強調したいようです」

 と芸能記者。また、さる民放関係者が言うには、

「かつて『東京ラブストーリー』の続編の企画があって、鈴木はオーケーしたのに織田が断ったという経緯があるんです」

 とはいえ、劣勢を強いられているフジテレビは、「東京ラブストーリー」の名を出して視聴者を煽りたい。

「『SUITS』はアメリカからの版権取得にお金がかかっていて、失敗が許されない」(同)

 という事情もあり、このタイミングでの再放送がきまったわけだが、

「平成の終わりに、平成初めのドラマが脚光を浴びるのは感慨深い。アラフィフには懐かしく、若い世代にも新鮮に映れば、『SUITS』そっちのけで視聴率が上がる可能性がある」(同)

 比較文学者で作家の小谷野敦氏(55)は、

「私の世代には“ねぇ、セックスしよう”というセリフが衝撃的で、まだ耳に残っている。いきなり道端でそんなことを言うリカは変な女だと思ったけど、同時期の『101回目のプロポーズ』は、ストーカー男の話で一般ウケすると思えないし、『男女7人夏物語』は見るに堪えない。そう考えると、正面から恋愛を扱った『東京ラブストーリー』は、今も色褪せないところがある。むしろ新しく見えるかもしれません」

 盛り上がれば盛り上がるほど、危険に晒される「SUITS」……。

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

ワイド特集「沈黙は金」より

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