“恫喝”や“圧力”で少し盛り上がった総裁選 禍根を残した楽屋ウラ

国内 政治 週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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 選挙をやるまでもなく、安倍首相の圧倒的な優勢が日々伝えられた今回の自民党総裁選。首相を決める大事な選挙にも拘らず、盛り上がりに欠けたのは分かりきった選挙結果のせいだけではないようだ。

「安倍さん自身が、“露出しない”方針だから、盛り上がりようがないんですよ」

 と、全国紙政治部デスク。

「立ち会い演説会は、決選投票があった前々回総裁選の3分の1以下に減りました。野次を嫌って、街頭での演説は可能な限り避ける徹底ぶり。北海道の被災地を視察した際に、ぶら下がり取材をさせないのも異例でした。視察に行った宣伝だけして、総裁選は話題にしない狙いなんです」

 この逃げ腰スタイルは、一昨年に流行ったドラマのタイトルをもじり、「逃げ恥作戦」とまで言われている。そして自らは逃げるが、自分から距離を置く者は追いかけるから始末が悪い。

「石破氏の街頭活動に参加しようとした地方議員には、安倍氏の側近議員が、『将来に差し障りが出る』と恫喝し、石破派の斎藤健農水相にも側近議員が、『応援するなら大臣を辞めてから』と圧力を掛けています」(同)

 安倍首相の指示ではないとしても、禍根を残すことは間違いない。安倍支持を表明する派閥議員の秘書からも不満が聞こえる。

「今回、萩生田光一幹事長代行ら清和会幹部による、他派閥議員への締め付けが厳しすぎて、自民党内での清和会の評判は地に落ちました。第5次安倍内閣で入閣するため、総裁選をアピールの場にしていることが見え透いているんですよ。すでに“安倍後”の政局を見据える若手議員との距離は決定的に離れましたね」

 勝てど、後に恨まれる。