ニュースのお手本「NHKニュース7」の堕落・・近頃、日本語の使い方がおかしいぞ!

社会2018年9月13日掲載

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 9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震では、NHKの朝7時のニュース「おはよう日本」が道外の視聴者に向け、番組で報じた内容をメールやSNSで被災地に伝えるよう、異例のアナウンスをしたことが賞賛されている。だがしかし、その一方で――。

「○月×日△曜日の夜7時のニュースです」ではじまる夜7時のニュース「NHKニュース7」。日本のニュース番組の原型にしてお手本だが、そんなNHKの看板ニュース番組に異変あり。いったい何がおかしいのか。ネタ選び、女子アナのファッション……、そして何よりも言葉の乱れは、“国営放送”としてひどすぎる!とコラムニストの林操氏が嘆く。

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 子供にはTVはNHKしか見せないっていう知り合いの家で夕飯ご馳走になってたら、7時になったとたんTVが消えた。理由を聞くと、「子供と一緒に見たくないんでさ、7時のニュース。見てると何回もツッコミ入れて、またオレの言葉が汚いだろ? ヨメに言われたんだよ、子供によくないから消そうって」。

 いや、このお母さんは正しい。ワタシだって見るとやっぱり、揚げ足取りから罵倒まで溢れ出してきて止まらず、最後にゃ自分のほうが嫌になっちゃうからね、NHKの「ニュース7」。

 ここのところの例を挙げてみても、たとえば8月30日の木曜から9月4日の火曜まで、トップのニュースが6夜連続で天気。番組の頭で日々、鈴木奈穂子(平日担当)&井上あさひ(土日祝日担当)の両アナが真顔でキリリと言い切るツカミの一言を並べてみても、こんな勢いです──。

「大雨に警戒してください」
「川の氾濫が相次ぎました」
「大雨の後に台風です」
「北上する非常に強い台風21号」
「どうぞ今夜のうちに備えを済ませてください」
「平成5年以来の非常に強い勢力で上陸しました」

 ちょっと前までは連日、熱暑猛暑酷暑激暑が大テーマっていう時期もあったから最近の「ニュース7」、まるで『ジオストーム』だの『超強台風』だのの気象パニック映画に出てくるニュースショーのよう。

 ニッポンは災害列島にして被災大国だもの、暑けりゃ冷房使え、雨なら避難しろと大声で繰り返さなきゃ命は救えない。その手の考えに異論はありません。デッカい台風も確かに来てた。

 でも、「ニュース7」について言わせてもらうなら、今日のトップは天気でなくてもいいだろと思われる日もあったし、トップで扱うほど重大深刻な気象ネタ防災ネタのはずなのに、お天気おねえさんからも、おニュースおねえさんからも、重大さ深刻さが伝わってこない日だってあった。

 なにせ、翌日上陸する台風21号の猛烈さを語る気象情報の平野(有海)サンが着てたのは、ヒラヒラ五分袖で白地・紺ボーダーのトップスにブルーの太いボトムスっていう、つまりは呑気なマリンルック(9月3日放送)。同じ台風について「中心の気圧は935ヘクトパスカルです」なんて警告を発するメインキャスターの井上は、スカートこそカーキだけどシャツは真っ赤で、3色ストライプの極太ベルトまで締めてた(2日)。

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