実は機械で造っていた花畑牧場の「生キャラメル」 田中義剛社長は“火加減は手造り”の主張

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「火加減は手造りです」

 ともあれ、機械化された生キャラメル製造を、いまなお「手造り」と謳いまくっていることについて、当の田中はなんと答えるか。

「回転釜は4台入っています。(画像を見せて)これが機械で、銅釜5台分くらい入って、下が火です。フルオートなら、人の手をかけずにと言うこともできますが、うちは違う。火加減はみな手でやっています。そうでないと焦げたり、仕上げの時間がまちまち。“手造り”という表記に関しては、コンプライアンス上の決まりがあるわけではない。うちはキャラメルで重要な火加減は職人技でやっていて、そこは変えません。すべて火加減は手造りです」

 HPの表現を見るかぎり、職人が手炊きしているとしか思えないが。

「それは削除します」

 なぜ、テレビでは銅釜で手炊きさせたのか。

「テレビ局の判断なので」

「自動練機日報」の存在は把握しているのか。

「知りません。たぶん機械屋さんが作ったマニュアルで、それに従うだけではできないから、人が見ているんですよ」

 火加減を見る「人」は派遣社員ではないのか。

「いや、そこは社員とパートリーダーがやっています。派遣がやる場合があっても、経験がある人がやる」

 そこで、あらためて花畑牧場の元従業員に聞くと、

「自動練機日報で指示された時間を、様子を見て調整することはあります。でも、その作業は数名の、経験数カ月程度の派遣社員が行っています。炊き場で作業する社員は一人もいません」

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