TBS「安住紳一郎」がフリー転身なら楽勝で「打倒・羽鳥慎一」 いつ退社するか?

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意外に濃い安住アナのキャラ

 羽鳥アナは高校野球でエースとして活躍。アナウンサーとしての志望動機は野球の実況中継だったというのはよく知られている。

 実際にプロ野球の巨人戦や箱根駅伝の実況も担当した。こうした経験がベースになっているためか、トーク番組にゲストで呼ばれた時を別にすれば、羽鳥アナが自らのプライバシーをネタにすることは少ないかもしれない。特にテレビの司会番組ともなると、その傾向は際立つ。

「羽鳥アナの“系譜”は、徳光和夫(77)、福留功男(76)、福澤朗(54)、この3人が切り開いた『ズームイン!!朝!』がアナウンサーとしての原点にあると思います。羽鳥アナは『ズームイン!!サタデー』、『ズームイン!!SUPER』でお茶の間の顔になりました。あの番組は、全国を生放送で結び、秒単位で進行していくという大変な仕事なんです。朝の顔に相応しい清潔感に加え、頭の回転の速さとスムースな進行が羽鳥アナの持ち味で、それは今の『モーニングショー』にも活かされていると思います」(同・関係者)

 実のところ安住アナのキャラクターは、我々の印象より遥かに濃い。見た目で騙されてしまっているのだ。その人間性は当然ながら、テレビよりラジオのほうが、よりストレートに表現される。

「今年7月に安住アナは、全国の醤油醸造企業が参加する『しょうゆ情報センター』から“しょうゆ大使”に任命されました。これは安住アナが醤油コレクターとして有名だから。『日曜天国』では、出張のたびに日本全国の醤油を買い集め、それをテイスティングして、まるでワインのように醤油のラベルをコレクションしていることを嬉々として語ってリスナーを大喜びさせました。ほかにも、パンダや鉄道・船舶・航空機などの乗り物オタクでもあり――飛行機オタクの物まねは爆笑でした――高校野球の実況オタクから派生した“日大付属高校の見分け方”というファンの間では有名なネタもあります。そして、自分の中にある暗くて屈折した性格や日常生活の細部も、立派なトークに仕立ててしまいます。そんなところが、安住アナが女性だけでなく男性ファンも多い理由でしょう。正直なところ、フリートークの面白さという観点では、羽鳥アナは安住アナの足元にも及びません。下手なお笑い芸人ですら凌駕しています」(同・関係者)

 芸能メディアを中心に「結局、安住アナは独立しない」という見立ては根強い。辞めてほしくないという視聴者も決して少なくないだろう。だが関係者は「安東アナと同じ決断を下す可能性は少なくないと思います」と指摘する。

「安東アナも管理職としての仕事に忙殺され、アナウンサーとして活躍の場が減っていったことで退局を決断されました。安住アナも『管理職より現場がいい』という考えは持っていると思います。ですので、50代になってから独立するというシナリオも、充分にあり得ると思います」(同・関係者)

 上には上がいる。TBSにはなんと、定年を迎えてからフリーに転身した男性アナウンサーが何人もいる。なかでも有名なのは、故・山本文郎(1934〜2014)と鈴木史朗アナ(80)だろう。安住アナにとっては“働き方改革”の手本になる先輩かもしれない。

 だが、その決断を下す前に、まずは「寿」を実現させてほしいと願うファンも少なくない――と付記させていただくのは、やはり野暮というものだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年8月25日掲載

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