掃除機戦争に参入“ダイソンキラー” 日本での評価は…

企業・業界 週刊新潮 2018年7月12日号掲載

  • ブックマーク

 すわ165年ぶりの黒船襲来か、と色めきたったのは日本の掃除機市場である。

 このほど、アメリカの「シャークニンジャ」社が、新型掃除機の「EVOFLEX」を引っ提げ、日本の家電業界に“通商”を迫ったというから、さぁ大変。

 投入したのは約6万円と7万円の2モデルと強気の姿勢だが、それもそのはず。日本での知名度こそ低いものの、本国アメリカでは、あの「ダイソン」を抜き去りシェアトップに躍り出た実力者なのだ。結果、ついたあだ名が“ダイソンキラー”というから、なかなかのクセ者には違いない。

 もっとも、先月26日に行われたお披露目会に参加した家電ライターの倉本春氏によれば、

「日本では、トップシェアを争うほどの商品にはならないと思います」

 その理由はというと、

「まず、重いんです。日本上陸に合わせてカスタムしたようですが、それでも3キロ以上ある。またダイソンや国内メーカーの製品と違って、ダストカップを取り外して洗うことができないところも好みが分かれるでしょう。デザインも“家電”というより“電動工具”で、モダンなデザインのダイソンとは対照的です」

 もちろん、そんなEVOFLEXにも長所はあって、最大の特徴は、パイプが折れ曲がること。

「これで屈まないと届かなかった場所も立ったまま掃除できます。さらに、吸引力も十分な上、バッテリーの交換が簡単にできるので、途中でバッテリーが切れても安心です。また、ダイソンよりは割安ですし、重厚なフォルムは男性ユーザーなど一定の客層の心を掴むことに成功しそう」(同)

 たかが掃除機、されど掃除機、なのである。