原田マハ『楽園のカンヴァス』仏語版を称賛したフランス人の「心象風景」

国際

  • ブックマーク

 日本人だとわかると、ヨーロッパの街で見ず知らずの人が話しかけてくることがある。昔だったらホンダ、トヨタや日産の車に乗っている、という話ばかりだったのに、最近、ハルキ・ムラカミ、ヨーコ・オガワ、ドリアン・スケガワなど、日本の小説の話をされることが、決して稀ではなくなった。しかもそうした日本文学の読み手は、とくに日本語学科を出たとか日本文化専攻という人々ではなく、たまたまフライトで隣り合わせたり、カフェでコーヒーをサーブしてくれたり、スーパーのレジ待ちで並んでいた、ごく普通の「本好き」である。...

記事全文を読む

Advertisement

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。