児島美ゆき語る「ハレンチ学園は黒歴史」 朗読劇で老婆に

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 お久しぶり! 児島美ゆき、とくれば、あの『ハレンチ学園』が嫌でも頭をよぎる。ヒゲゴジラにスカートをめくられ、白いパンツをチラリと覗かせる十兵衛(じゅうべえ)ちゃん。

 が、彼女も還暦を超えること6歳。7月5日からの4日間、『KARMA』という音楽朗読劇(「Theater新宿スターフィールド」)で、90歳のお婆さん役を演じる。

 俳優の小野進也が演出、出演の、やや難解なSF劇だ。

「SNSを通じて現代と未来が繋がってしまうという不思議な話。私は未来の側に住み、物語のキーとなる、ある重要な役を務めます」

 と語るのは、児島ご本人。

「実は私、舞台やバラエティ番組など、お仕事ができるようになったのは、ほんの3年ぐらい前からなんです。それまではずっと家に引きこもり状態でした。辛かったですね。誰に会っても、いつも私は『ハレンチ学園』の十兵衛。他にもたくさんの番組に出ているんですよ。だけど“パンチラよかったね”“お世話になりました”なんてお色気女優としてしか見られていない。それが嫌で嫌でしょうがなかった。『ハレンチ学園』は“黒歴史”以外の何物でもありませんでした」

 1970年に東京12チャンネル(現テレビ東京)で始まったテレビドラマ『ハレンチ学園』は最高視聴率32%。PTAなどから低俗番組として批判されながらも、子供から大人まで大人気。原作の漫画は今年50周年を迎え、作者の永井豪は72歳で現在も活躍中だ。

「60歳を過ぎて何かが吹っ切れたんです。どんな役であれ、50年近くたっても私のことを覚えていてくれるなんて素晴らしいって。黒歴史はまだ“白”とまでいきませんが、“ピンク”ぐらいにはなってきたかな。これからはもっと仕事もしたいし、恋もしますよ」

 そう、夢をもとう!

週刊新潮 2018年7月5日号掲載

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