71歳でロックンロール 「梶芽衣子」が語る出会い

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「女囚さそり」シリーズで世の男どもをトリコにしたのは、20代半ばの梶芽衣子。主題歌「怨み節」を歌う彼女の歌いっぷりもファンを酔わせたのだ。

 この春、71歳を迎えた。が、枯れるどころか、いま彼女はロックンロールに夢中――。大ウケだった3月のライブの余韻が残る中、早々と11月1日の新宿「ReNY」でのライブを予告した。

 現在、池袋の新文芸坐で開催中の「梶芽衣子映画祭」(6月28日まで)でも、23日には3月のライブシーンも収まった「Concert at ReNY」が上映されたほどだ。もちろん「女囚さそり」シリーズや「野良猫ロック」シリーズ、女優賞を総ナメにした「曽根崎心中」も見られるが。

 新文芸坐の話――。

「若い層からもカルト的人気を集める梶さん、映画が根強い人気なのはもちろんですが、ロックを歌う彼女がとても魅力的なんですよ。低く響く、豊かで伸びのある声はロックにぴったり。これまでのイメージを覆す新たな一面が見られます」

 なぜロックンロールか。

「普通は逆ですよね。若い頃はロック、年を取ったら“人生いろいろ”なんて演歌を歌うもの。でも私にはある出会いがあったんです」

 と、梶芽衣子。

「3年前、ロックミュージシャンの鈴木慎一郎さんが私にロックを歌って欲しいと訪ねてきました。実は彼、『怨み節』など昔の私の曲をプロデュースした方の息子さん。彼が私をイメージした曲を書いてきてくれたというんです。最初は“私がロック?”なんて思ってたんですが、聴いてみたらすごくいい……」

 こうして昨年3月、鈴木プロデュースのシングル「凛」(FIX)をリリース。今年4月にはロック調にアレンジされた「怨み節」も入った、43年ぶりのフルアルバム「追憶」(同)も発売となった。

「ライブでは10代から80過ぎまで本当に幅広い層の方が集まってくださり、ステージで私が元気をもらっています。今はロックにノリノリです!」

週刊新潮 2018年6月28日号掲載

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