小池百合子都知事、学歴詐称騒動で危うい「五輪知事」の椅子

政治週刊新潮 2018年6月21日号掲載

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五輪が危うい「小池百合子」都知事の「学歴詐称」騒動(下)

「カイロ大学を首席で卒業」という小池百合子東京都知事(65)の経歴について、詐称ありとする記事が文藝春秋に掲載された。ノンフィクション作家・石井妙子氏の手による「小池百合子『虚飾の履歴書』」と題されたレポートである。四半世紀も前から取り沙汰されてきた小池氏の疑惑は、「卒業証明書」、またはカイロ大の「小池氏は1976年に卒業している」とのコメントで、その都度否定されてきた。

 その一方、カイロ大学初の日本人卒業生で、同大を7年かけて卒業した小笠原良治大東文化大名誉教授は「外国人が4年間で卒業するのは至難の業で、正規ルートではありえないと思います」と語るのだ。

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 小池女史がカイロを目指したのは、父親・勇二郎氏の存在が極めて大きい。石油ブローカーとしてビジネスを始め、「石油メジャーに対抗する」と大言壮語する一方、政治にも魅せられていた。無所属で総選挙に兵庫2区から立候補して落選。その後、父親の会社は左前になり、とうとう手形の不渡りを出して倒産。小池氏はカイロ留学中だったが、芦屋の実家には連日、借金取りが詰めかけて……。そんなピンチに手を差し伸べたのは意外な人物だった。

「ナミレイ事件」という有名な経済事件の主役となり、10年ほど前には、東京・六本木のTSKビル地上げに絡んで、その名前が取りざたされた大物フィクサー・朝堂院大覚氏である。

「そもそも、オレがあの家と付き合うようになったのは、勇二郎の会社を整理するため。手形を乱発した結果、家を暴力団に取られてしまって泣きついてきた。それでヤクザを全部追っ払って彼を匿い、倒産整理をやったんだ」

 とは、ご当人。

「勇二郎は、エジプトの油を大協石油(現・コスモ石油)経由で入れ、そこから関西電力に流すというブローカーだった。芦原(義重)という関電会長を後ろ盾に、月に数千万円ほど利益を出していた時期もあって、羽振りは良かったはず。ただ、選挙資金は手形を振り出して作ってたんだ。当選したら落とせた(処理できた)かもしれないけど、落選したから手形が不渡りになってしまった」

 そんな朝堂院氏だから、小池家の事情には極めて明るい。むろん、学歴についてもである。

「カイロ大を卒業したなんて言っているけど、そんな学歴はないんだよ。勇二郎もオレにそう言うとったし。オレはあれ(百合子)の親父も兄貴も面倒見ていたし、母親の生活費もオレが出していた。前から学歴のことを言うてきたんだが、小池の人気があったから打ち消されて今日に至ってしまった。あいつも“卒業した”と一度嘘をついてしまったので、ずっと嘘をつき続けなきゃいけないんだろう」

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