加計孝太郎理事長が記者会見も、獣医学部の書店は学生に“反・朝日本”のススメ
「アリバイ作り会見」の声も
遂に加計学園の加計孝太郎理事長が19日、岡山市で記者会見を行った。安倍首相の「新しい獣医大学の考えはいいね」という発言を、学園の事務局長が愛媛県や今治市に伝えたことは”誤情報”と改めて釈明したのだ。
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もっとも、当日の午前9時にいきなり会見すると発表。会見自体もわずか25分で打ち切られた。「アリバイ作りの会見であることは明らか」(取材した記者)なんていう声が聞こえてくるくらいだから、今度の問題で加計学園自体が真の意味で反省しているかは怪しい。
では加計学園の”本音”を探るべく、ここに1枚の写真を紹介したい。さる書店における「平積み」を映したものだ。
辞典『広辞苑』(岩波書店)には「平積み」の項目がある。「小売書店で、書籍の平(ひら)の部分が見えるように積み並べること」と定義している。
平積みは書店の目立つ位置に用意し、新刊やベストセラー本を置くのが基本だ。どの売り場でも言えることではあるが、来店客への訴求力が求められる。平積みは特に“書店の顔”として機能しなければならない。
先の写真を細かく見ると、セオリー通りにベストセラー本が陳列されている。奥の文庫ゾーンには、6月15日に映画が公開された『空飛ぶタイヤ』(池井戸潤/講談社文庫)が置かれている。手前右側には、2018年の新書大賞を受賞した『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎/光文社新書)が積まれている。減り具合から推測すると、売れているのかもしれない。
だが、最も目立っているのは、左側の最前列だろう。「話題の本」「加計学園 関連書籍 載ってます!!」のPOPが立ち、4冊の雑誌、新書、書籍が固められている。
最左翼に積まれているのは月刊誌「Hanada」(飛鳥新社)5月号だ。「財務省文書改竄と朝日の罠」というタイトルが目立つが、POPから考えるに“主役”は「加計学園の獣医学部は日本一だ!」だと思われる。
5月号は3月下旬に発売されているため、この書店はバックナンバーを平積みに陳列しているわけだ。よほど売りたいのだろう。
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