ニュースター相次ぐ男子 18年目の初V「市原弘大」

スポーツ週刊新潮 2018年6月14日号掲載

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 スター不在と言われる国内男子ツアーだが、今季はニュースターが相次いで生まれている。4月の「東建ホームメイトカップ」での重永亜斗夢(29)、5月の「ミズノオープン」での秋吉翔太(27)、そして――。

 茨城県・宍戸ヒルズCCで開催された国内メジャー第2戦「日本ツアー選手権森ビル杯」で市原弘大(こうだい)が優勝した。36歳でプロ18年目の市原は、これがなんとツアー初優勝である。

 最終日、首位の時松隆光から5打差の5位で発進した市原は、前半4バーディノーボギーながらも、11番、13番、14番とボギーを叩く。この時点で首位の時松とは4打差。残りは4ホールしかなく、優勝戦線から大きく後退したかに見えた。

 しかし市原は、15番、16番と連続でバーディ奪取。平均ストローク4・44とコース最難関の17番パー4もパーでしのぎ、最終18番パー4へと向かった。

 ところがその18番、市原の第2打はグリーンを高々と越えて……奥の観客席の壁にぶつかって止まった。

 ツアー記者によると、

「一昨年まではこの場所に観客席はありませんでした。もし観客席がなかったら、グリーンからもっと大きくそれていたはずです」

 第3打はピンから15ヤード。だが市原は58度のSWでそれをねじ込みチップインバーディで締めくくった。

 一方、時松は17番をボギーとし、市原と並んでしまう。そして、18番でも1メートルのパーパットを外し、ジ・エンド。市原の奇跡的な逆転勝利を許した。

「日本ジュニアを制するなどアマで活躍した市原は、プロ入り時は期待の新人でした。が、パターイップスに陥ったり、腰を痛めたり、苦しい時期が続いた。昨季もシード落ちしてしまい、辛くも予選会で出場資格を確保していました」

 優勝賞金3000万円ももちろん大きいが、

「それ以上に優勝者に与えられる5年シード権が嬉しいようです」

 目下、賞金ランク2位で、全英オープン出場権も獲得。以後お見知りおきを。