公取委に睨まれた「フジタ」 復興事業で事前に“添削”

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 リニア中央新幹線の談合を暴き、地方銀行の統合にNOを突き付けた公正取引委員会の杉本和行委員長(67)。再任されたばかりの“市場の番人”が選んだ新たなターゲットは、準大手ゼネコンのフジタだった。

 宮城県仙台市内にある、農水省の出先機関・東北農政局。そこから自動車で3分ほど離れた築32年の古ぼけたビルの一室で、4年前に2人の男性が膝を突き合わせて密談を重ねていたという。

「例のプロジェクトの入札で、うちはこんな技術提案をしようと考えている。是非“添削”して欲しいんだがね」
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