実はヘビースモーカー、20年前からインシュリン注射… 「西城秀樹さん」が抱えていた不摂生のリスク

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過酷なダイエット

 名立たるアイドルには見向きもせず、89年から浮名を流した相手は12歳年上の十朱幸代だった。

「“演技のこととか、仕事についてアドバイスをもらっている”“年上の彼女には自分をさらけ出せる。そういうキャパシティがあるから好きなんだ”と話していましたね」(天下井氏)

 だが、やがて破局。痩身のスポーツマンも、40代半ばまで独り身でいたばかりに病を呼び寄せてしまったのか。秀樹の知人が言う。

「結婚して子どもも生まれ、張り切りすぎた。それまでも181センチ、70キロ強を維持していましたが、よい仕事につなげるためにもさらなる減量をめざし、3時間汗を流して最後はサウナに入る。しかもその間、水はあまり飲まない、という過酷なダイエットに臨み、数キロ減量したんです」

 それがたたったのか、直後、最初の脳梗塞に。くどうちあき脳神経外科クリニックの工藤千秋院長が言う。

「タバコや過度の飲酒は動脈硬化を促進する要因になります。タバコは血中酸素を減らし、煙にふくまれる過酸化水素は血管の内皮を傷つけます。すると傷ついた部分にコレステロールや血小板が詰まってかさぶたができ、それが厚くなると血管が詰まって梗塞になるのです。水分をあまり摂取しないダイエットは最悪。激しい運動で汗をかいたあとに水分をとらなければ、血液はドロドロになっていたことでしょう」

 秀樹が患ったのは「ラクナ梗塞」だという。

「脳内の太い血管ではなく、毛細血管が詰まってしまうもので、高血圧、高コレステロール、糖尿病などの持病がある人によく見られるものです」(同)

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