「ビートたけし」の勲章授与 裏で“安倍官邸の大物”の暗躍

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 事務所からの独立騒動で受けた“イメージ・ダウン”の回復には、絶好のタイミングだったのである。「春の叙勲」で、旭日小綬章を授与されたビートたけし(71)。だが、受章の裏には、現在、安倍総理大臣のブレーンを務める“ある大物”の暗躍があったというのだ。

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 文部科学省関係の勲章伝達式が行われたのは5月11日。芸術や科学技術の分野などに貢献した人物に旭日章や瑞宝章が授与されるのだが、この時、旭日小綬章の受章者を代表して、勲章と勲記を林芳正文科相から受け取ったのが、たけしだった。

 会場の国立劇場大劇場に北野のイニシャル「K」を入れた羽織袴姿で登場した彼は、やや緊張した面持ち。ところが、式典後に行われた囲み取材では、

「あんまり日本はくれないなと思っていたんだけどね。外国はよくくれるんだけど、日本で活動しているわけだから、日本である程度の評価を頂けるのは、うれしい」

 と受章の感想を述べたうえ、たけし節も飛び出した。

「出ていってコケようかと思ったんだけど、会場見たらジジイとババアばっかりなんで、これはダメだなと思って。天皇陛下がくれたものだから、バカなことしちゃいけないと思って自粛しましたよ」

 ほんの2カ月前、長年所属したオフィス北野を飛び出し、愛人とされる女性が代表取締役を務める事務所「T.Nゴン」に移籍。たけし軍団も巻き込んだ泥沼の内紛劇を起こしたばかりとあって、今回の受章は、彼にとって久しぶりに明るいニュースである。が、実は、今回の叙勲に至るまでには、紆余曲折があったというのだ。

 文科省関係者が言う。

「以前にも、たけしには受章の話が2度ありました。と言っても、勲章は70歳を過ぎないともらえないので、これまでは紫綬褒章の話ですが……」

 フランスから芸術文化勲章のシュバリエ章やコマンドール章などを授与されているが、確かに日本国内での受章は今回が初めて。「世界のキタノ」と称される映画監督やタレントとしての実績を鑑みれば、すでに受章していても不思議ではない。ところが、だ。

「たけしは、常々、“文化勲章を貰って、立小便で捕まりたい”などと口にしてきましたが、それは彼流の冗談。本当は、過去にフライデー襲撃事件を起こしているので“前科者だから貰うわけにはいかない”“芸人がそんなの貰ったらシャレにならない”と言って断っていたんです」(テレビ関係者)

 それが、なぜ、勲章を貰う気になったというのか。年を取ると名誉欲が出ると言われ、たけしも人並みに年齢を重ねた結果ということになる。が、

「愛人とされる女性の影響ですよ」

 とは、たけしと交流がある人物。

「2015年にフランスの騎士団からも称号を叙任されています。シャンパンメーカーが騎士団に推薦したのですが、メーカーにたけしのことを推したのが彼女。元々、銀座のホステスだったが、その後、パーティー・コーディネーターとして、シャンパンやワイン関係の仕事をしていたから押し込んだ。たけしは彼女に言われるがままですよ」

 もはや“洗脳”状態にあるとされ、独立騒動の背景にも彼女の存在があったのは間違いない。つまり、叙勲についても彼女の助言によって、これまでの考えを百八十度転換させてしまったと見られるわけだ。

「今年の始めでした。本人が、“勲章が欲しい”と言いだしたのです。それも、女優の“森光子と同じものがいい”と周囲に話していました」(同)

 生前の森は1984年の紫綬褒章に始まり、92年に勲三等瑞宝章、2005年には文化勲章を受章。さらに勲章ではないが、09年には国民栄誉賞も授与されている。今回、たけしが貰った小綬章は、制度が変わる以前の勲四等に該当。森の一つ格下になるから、願いは叶わなかったことになる。ともあれ、これまで辞退していたたけしが今回、勲章を手に入れる裏では、ある永田町の大物が動いていたという。その人物とは……。

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