在りし日の「朝丘雪路さん」 芸能生活45周年の秘蔵ショット公開

芸能FOCUS 1995年11月29日号初出/2018年5月23日掲載

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 今年4月に亡くなっていたことが明らかになった朝丘雪路さん(享年82)の芸能生活は、じつに65年に及んだ。2001年休刊の写真週刊誌「FOCUS」では「フォト日記」の連載コーナーで45周年時の朝丘さんに密着。文字通りの“素顔”を捉えている。

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「色っぽいことで、追いかけられたいわねぇ」――開口一番こう言った。芸能生活45周年を迎えた朝丘雪路。「深水流」家元として10周年。自伝も出し、何と還暦までせめて来て、こりや大騒ぎ……。

〔11月6日〕
「芸能生活45周年を祝う会」を都内ホテルで開催する。会場、人とすれ違えないほどの混みようで、集まったその数1000人。「恥ずかしいわ」とテレながら始まったご挨拶。

「14歳の時、父(日本画家の伊東深水)の親友たちに、“深水はあんなに娘を大事にしてちゃ、将来嫁に行ってもロクなことにならない、少し外でもまれた方が”と言われ、見たこともない宝塚に入ることに。15歳で初舞台踏んで……」。

 あぁ、45年間話しだしたらキリがない、後は帰りにお配りする本をお読みになって下さればと言う。そう、自伝「雪の結晶」が発売されるのだ。その出版記念も兼ねて。そして父、深水の名を消すまいと創流した、朝丘さんが家元の「深水流」10周年も記念してのこのパーティー。著名人、有名人、壇上に上って続々祝辞を述べるが、夫、津川雅彦さんはどこかへ消えてしまって、いない。

「雪会(ゆきえ=朝丘さんの本名=)の会、しゃしゃり出ると雪会のファンがいやがるからって。でも強引に最後だけ並んで、皆さんに挨拶させちゃったんだけど」。

 あ、そうそう忘れてならじ、このパーティー、還暦祝いもこめられてるが、そう言うと、

「いやねぇ、年のことなんて、考えたことないの」。

〔11月7日〕
 来年の大阪新歌舞伎座公演に向けて、ポスター撮り。自宅からスタジオまでノーメイクで飛び込んで来た。ま、念のため、聞いてみよう。「素顔、撮ってもいいですか」すると答える朝丘さん。「あら、どーぞ」!!! ま、さ、か、である。こういう女優もいるわけだ、世の中には。掲載の写真もほとんどスッピン。だが、これから化粧を始めるゾという、プロの女優の気迫が浮かびあがった瞬間だ。

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